ドジャースの同僚に聞いた結果は ドジャースの大谷翔平投手とムーキー・ベッツ内野手は、どちらが優れたアスリートなのか。異なるスタイルで圧倒的なプレーを見せる2人に優劣をつけるのは、チームメートでも難しいようだ。米スポーツ専門メディア「ジ・アス…
ドジャースの同僚に聞いた結果は
ドジャースの大谷翔平投手とムーキー・ベッツ内野手は、どちらが優れたアスリートなのか。異なるスタイルで圧倒的なプレーを見せる2人に優劣をつけるのは、チームメートでも難しいようだ。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が2日(日本時間3日)、この議論についてドジャースの同僚に取材した様子を記事にまとめている。
投手と打者の“二刀流”で現代野球の常識を覆した大谷と、内外野をこなし走攻守に高いレベルを誇るベッツ。「ジ・アスレチック」の取材に対し、ベッツ本人は「俺の方が上だ。程遠いよ」と冗談交じりに豪語した。
昨季16盗塁のベッツに対し、大谷は59盗塁と大きく上回った。これにベッツは「足の速さとかそういう系の話なら、ショウヘイが勝つだろうね」と認めつつ、内外野どこでも守れる自身の起用さから「ただ、純粋に調整技能(物事を遂行する能力)となると、これっぽっちも惜しいとは思わないね。ただただそれが、神様が自分に授けてくれたものなんだ」と語ったという。
同僚たちもこの問いには回答に困ったようだ。トミー・エドマン外野手は「マジか」、ディノ・イーベルコーチも「難しい質問だ」などと、困惑したリアクションが紹介されている。
記事では昨季、54本塁打、59盗塁という異次元の成績を残した大谷の方が「力強くて、足も速い」としつつも、ドジャースの同僚らに行った非公式の投票では「ベッツが明白な勝者だった」としている。
クリス・テイラー外野手は、ベッツを「僕が一緒にプレーした中でも最高レベルのアスリートだ」と評価。大谷については「彼がほかのスポーツをするところを、僕は見たことがないんだ。ムーキーの場合、ほとんど何をやっても、彼は(自然にこなしてしまうほど)才能があるんだ。ほとんどどんな競技でも彼をプレーさせられるし、そして彼はそこで成功する力があるんだ」と、アスリートとしての身体能力を絶賛した。
マックス・マンシー内野手は「より信じられない類のことをショウヘイならできるかもしれないけど、総合的なアスリートとなると、ムーキーかな」と回答。高校時代にバスケットボールをプレーした他、ボウリング、ゴルフ、ピックルボールもこなすベッツの身体能力の評価が、やはり上回ったようだ。
ウィル・スミス捕手は「純粋な運動能力なら、おそらくショウヘイかな。しかしながら、反射神経と他競技をプレーすることに関しては、ムーキーかな」と回答。タイラー・グラスノー投手は「何にせよ選んだスポーツで上手にプレーするっていうことを運動能力と定義するなら、ムーキーだと思う。しかし、ショウヘイには圧倒的な力を見せる異質な才能がある。だから(選ぶのは)難しいね」と頭を抱えた。
一方、テオスカー・ヘルナンデス外野手の答えは明快だ。「彼は投球ができるから」という理由で大谷に軍配を上げた。これだけの才能が同じチームに揃っていると、優劣をつけるのはさすがに難しい質問だったようだ。(Full-Count編集部)