陸上中長距離の関東私学7大学対校が5日、埼玉・東松山市の大東大陸上競技場で行われ、今年1月の第101回箱根駅伝で6位だった城西大が総合優勝。4連覇を果たした。櫛部静二監督は「25年度初戦の大事な大会です。これからのトラックシーズン、秋から…
陸上中長距離の関東私学7大学対校が5日、埼玉・東松山市の大東大陸上競技場で行われ、今年1月の第101回箱根駅伝で6位だった城西大が総合優勝。4連覇を果たした。櫛部静二監督は「25年度初戦の大事な大会です。これからのトラックシーズン、秋からの駅伝シーズンにつながります」と手応えを明かした。
今大会は、埼玉と群馬に練習拠点を置く城西大、東京国際大(第101回箱根駅伝8位)、東洋大(同9位)、大東大(同19位)、駿河台大(第101回箱根駅伝予選会16位)、上武大(同24位)、平成国際大(同25位)が参加し、800メートル、1500メートル、3000メートル、5000メートル、3000メートル障害の5種目で得点(1位8点、2位7点…8位1点)を争う。例年、新年度初戦の対戦として行われ、各校がそのシーズンを占う大会として重要視している。
城西大は今大会で優勝した22年度から、箱根駅伝で3年連続でシード権(10位以内)を獲得している。櫛部監督は「いいスタートを切れました。東洋大、東京国際大、大東大などに勝てたことは自信になります」と納得の表情で話した。3000メートルを8分4秒55で制したヴィクター・キムタイ(4年)は「風が強い中、いい形で走れました。チームの4連覇に貢献できてよかったです」と笑顔で話した。
25年度のチーム目標は、学生3大駅伝でチーム史上最高成績(出雲駅伝23年2位、全日本大学駅伝23年5位、箱根駅伝24年3位)の更新。「その中でも一番の目標は、やはり箱根駅伝です」と櫛部監督はきっぱり話す。今年の箱根駅伝経験者7人が残り、目標達成のチャンスは十分にある。特に、体調不良にもかかわらず重要区間の5区を3位と力走した斎藤将也(4年)は「山の神」となれる能力を秘める。「斎藤は今年の箱根駅伝が終わった直後に、来年も5区を走る覚悟を示しています」と櫛部監督は期待を込めて話す。
25年度の大学駅伝は、青学大、駒大、国学院大、早大、中大が「5強」と目される。城西大は、その5強に割って入る可能性を秘めている。