小久保監督がいかにチームを浮上させていくのかも注目となる(C)産経新聞社 ソフトバンクは5日の西武戦(みずほペイペイ)に3ー6と敗れた。 前日に13年7月24日以来、4272日ぶりに単独最下位となったことも大きく注目を集めたが、この日も苦し…

小久保監督がいかにチームを浮上させていくのかも注目となる(C)産経新聞社
ソフトバンクは5日の西武戦(みずほペイペイ)に3ー6と敗れた。
前日に13年7月24日以来、4272日ぶりに単独最下位となったことも大きく注目を集めたが、この日も苦しい戦いが続いた。
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先発は若手の期待株、大関友久。初回、2回はともに三者凡退に抑えたが、3回に西武打線につかまった。
一死から古賀悠斗に左中間への先制ホームランを許すと、二死一塁から西川愛也に適時打を浴び、2点を失う。ただ、その後は粘り6回2失点で後続につなぐ。
ただ2-2で迎えた7回、2番手で登板した左腕ダーヴィゾン・ヘルナンデスが誤算だった。先頭の外崎修汰に三塁打を浴びると一死から源田壮亮に勝ち越し適時打を献上。
さらに四球と安打で一死満塁のピンチを招き、ベンチは3番手の尾形崇斗にスイッチ。それでも勢いづいた西武打線は止まらない。尾形も新助っ人のタイラー・ネビンに適時打を浴びるなど、この回一挙4失点と傷を拡げる。
打線も5回に一死満塁から1番、周東佑京のセンターへの適時打で2点を奪うなど粘りを見せたが、これで本拠地では開幕から5連敗。勝利を信じて応援に訪れているファンに厳しい現実が突きつけられている。
敗因を招いているのは開幕から7試合で36失点と「投壊」が止まらないこともある。4日の西武戦に先発した有原航平は西武に4回途中6失点KO、開幕のロッテ戦で7回7失点と浮上の兆しが見えない。
要因の一つに昨年まで正捕手を務めた甲斐拓也流出の影響もささやかれている。
長年、扇の要を務めた甲斐がFAで巨人に移籍。チームはベテランを欠いた後も補強にも乗り出さず。若手捕手の育成で穴を埋めるとしてきたが、捕手は育成に時間がかかることも特徴とされる。とにかく試合に出続けて、投手とのリズム、配球、ブロッキングなど学ぶことが多いとされるため、一足飛びにはいかないとも心配されていた。
その甲斐は巨人に移籍後、セ・リーグ首位打者に立つなど打撃も好調、リード面においては3日の中日戦でレジェンド右腕、田中将大を粘り強くリード。勝利に結び付けたことで株を上げている。
また強打のソフトバンクとして知られる中、打線が湿りがちなのも気になるところ。この日、初回二死二塁の好機でまわってきた4番の山川穂高は空振り三振を喫するなど、2三振を含む4打数ノーヒット。ここまで7試合を経過し、29打数2安打、打率「・069」と昨年の本塁打、打点の二冠王が苦しんでいる。
昨季首位打者でMVPとチームを引っ張ってきた近藤健介がコンディション不良で長期離脱となっていることも、チームに影を落としている。
これで今季2度目の3連敗、7試合を戦い1勝6敗、借金5の勝率「・143」とあえぐ。昨年ぶっちぎりのVを果たし、今年も優勝候補筆頭候補と見られていたチームが開幕早々に踏ん張りどころを迎えている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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