◆柔道 全日本選抜体重別選手権 第1日(5日・福岡国際センター) 今大会の男子で出場したパリ五輪メダリストの3人は、全員が優勝を逃す大波乱の展開となった。 66キロ級では、五輪2連覇の阿部一二三(パーク24)が昨夏のパリ五輪以来となる復帰戦…
◆柔道 全日本選抜体重別選手権 第1日(5日・福岡国際センター)
今大会の男子で出場したパリ五輪メダリストの3人は、全員が優勝を逃す大波乱の展開となった。
66キロ級では、五輪2連覇の阿部一二三(パーク24)が昨夏のパリ五輪以来となる復帰戦に臨んだ。1回戦では中島瑞貴(九州電力)から有効を奪い、優勢勝ち。準決勝進出を決めたが、1回戦終了後に欠場が発表された。阿部は「若干、関節を取られて。左肘に若干の違和感があるかなというか、気になるなかなということで。大事を取って。すごく悪い状況ではないと思います」と説明した。
81キロ級では、五輪2連覇中の永瀬貴規(旭化成)が、昨夏パリ五輪以来の復帰戦に臨んだが、初戦敗退。1回戦でゴールデンスコアの延長の末に、竹市大祐(JESエレベーター)の送り襟締めで永瀬が失神し、一本負けした。「負けたのは弱いということ。延長戦に入ってバテてしまったのもありましたし、やはり稽古不足が大きいのかなと思います」と唇をかんだ。男子60キロ級では、パリ五輪柔道同級銅メダルの永山竜樹(パーク24)が準決勝敗退となった。
今大会は6月の世界選手権(ブダペスト)代表選考会を兼ねる。日本代表男子の鈴木桂治監督は「(復帰戦となった)五輪金メダリスト2名に関しては(次の五輪まで)4年という期間がある中で、今までだったら休みをとる選手もいる中で、この大会に挑戦してくれたのが、僕はすごくうれしく思います。日本の国内でやる大会に参加する意味っていうものも必ずあるんじゃないかなと思います。この挑戦は大きく評価したいと思います」と、まずは敬意を表した。ただ「一方でトップに挑戦する選手はたくさんいますので、そういった選手に勝つということもチャンピオンの責任でもあるのかなと思います。やはり厳しい目で見ると、しっかりと勝ち上がってほしかった」と注文もつけていた。