プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31)=大橋=が5日、横浜市内で会見し、5月4日(日本時間同5日)に米ラスベガスのT―モバイル・アリーナでWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)と対戦することを正式発表した…

 プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31)=大橋=が5日、横浜市内で会見し、5月4日(日本時間同5日)に米ラスベガスのT―モバイル・アリーナでWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)と対戦することを正式発表した。ラスベガスの試合は21年6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦以来3年11か月ぶり。「海外でのビッグマッチも行っていきたい」と話していた2025年、“聖地”でモンスターが強さを見せつける時がきた。

 会見では「非常にワクワクしていますし、T―モバイル・アリーナということで、そこも楽しみにしている。日本でやっているパフォーマンスを、力まずやっていきたいなと思っています」と期待感を口にした。久々の米国での試合とあり「米国で試合をするのであればKOは考えていきたい。KOでも判定でも、魅せる試合をしていきたい」と米国の観客も魅了することを約束。

 今年初戦となった1月の防衛戦では、試合延期、直前の相手変更にも関わらず金芸俊(韓国)に4回KO勝ち。幸先の良いスタートを切った。2月17日にはスパーリングを再開し調整を進めている。

 尚弥本人は「今年はあと5月、9月、12月と試合が続く」としており、今年は年4試合の予定。その先に見据えるのはWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27)=M・T=との一戦だ。3月31日の2024年度年間優秀選手表彰式で東京ドームでの対戦を電撃オファーし、中谷も快諾。来春まで4本のベルトを守り抜き、日本ボクシング史上最大のビッグマッチに向かっていく。