2025年3月29日(土)フリースタイルフットボールバトル『STAGE ONE vol.2』が東京の原宿にて開催され、イギリス出身のAlex Cidが初優勝を飾った。STAGE ONEは今回で二回目の開催を迎える大会であり、プレーヤーはSK…
2025年3月29日(土)フリースタイルフットボールバトル『STAGE ONE vol.2』が東京の原宿にて開催され、イギリス出身のAlex Cidが初優勝を飾った。
STAGE ONEは今回で二回目の開催を迎える大会であり、プレーヤーはSKILL、STYLE、COMPLETEの中から1つを選択し、その項目で20点満点でジャッジされるというユニークなルールで勝敗が決められた。
予選では1名ずつオーディションが行われ10名が選出された。その後、10名に入らなかったメンバーでBig Trickにトライ。manatoがマニアックな3回転のエアムーブに成功し、予選通過の最後の一枠を勝ち取った。
予選通過した11名に加え、前回大会チャンピオンのsenaがゲストバトラーとして加わり、12名による決勝トーナメントが行われた。
個性がぶつかり合った決勝トーナメント

Mai
photograph by Kaho
決勝トーナメントでは高難度のトリックで魅せる「SKILL」を選択するプレイヤーに加え、トリックの細部やアティチュード、衣装にもこだわった「STYLE」で表現するプレイヤー、両項目が共存したフリースタイルを披露する「COMPLETE」を選択するプレイヤーといったように多種多様な選手が出揃う。

Toshiki
photograph by Kaho
Toshiki vs Rayのようなスキルのぶつけ合いやLAGG vs Maiのようなスタイルの魅せ合いように、お互いの強みを出したさまざまな組み合わせのバトルが繰り広げられた。1〜2ポイント差の僅差のバトルも数多く見られ、延長戦にもつれたりとジャッジ泣かせの好バトルの連続にオーディエンスは響めいた。

D.I.L
photograph by Kaho
スキルを選んだプレーヤーとスタイルを選んだプレイヤーによるバトルも何度か見られ、中でもベスト8のD.I.L vs senaの同世代対決ではD.I.Lがフレッシュでアティチュードに拘った自身の「STYLE」で魅せ、senaもインパクト大のダイナミックな「SKILL」を魅せる。

sena
photograph by Kaho
「STYLE」を選択したD.I.Lも「SKILL」と言えるような難易度のトリックにトライし、「SKILL」を選択したsenaからも「STYLE」と思わせるほどの洗練されたボールコントロールが見られ、それぞれのフリースタイルを存分に表現した印象だった。
1ポイントの僅差でsenaが勝利したが、お互いのリスペクトも感じられるハイレベルなスタイルウォーズとなった。

LAGG
photograph by Kaho
準決勝では前回大会の決勝カードと同じsena vs LAGGの対決となった。senaはこれまで通り「SKILL」、LAGGは「STYLE」を選択。LAGGは個性的なステップや体の動きを活かしたフローに磨きをかけ、前回大会からより進化したスタイルを出していく。

sena
photograph by Kaho
一方のsenaも安定したコントロールで高難度の技を連発。キャラクターも爆発し、雄叫びを上げたりと対戦相手のみならずジャッジや観客へのアピールもプレーから溢れ出ていた。
お互い準決勝まで温存していた技にトライし、観客もワクワクした様子で初めて見るトリックの成功を見守った。1ポイント差でsenaが勝利し決勝戦へと駒を進める。

牛
photograph by Kaho
もう一方の準決勝ではイギリス出身のAlex Cidと、予選一位通過の牛がお互い「SKILL」を選択して対決。牛はコミカルなルックスと圧倒的なボールコントロール力を持ち味とし、ブレイキン要素を取り入れたビッグトリックにもトライ。

Alex Cid
photograph by Kaho
Alexは高難度のエアムーブを軸としたオールラウンドスキルで魅せ、牛に対抗した乗せ技の繋ぎも披露。お互いの強みを活かしたスキル同士のぶつかり合いは、ミスの少なさから安定感も感じられたAlexが制し決勝へ進出。
「超人的」スキルが衝突した決勝戦

決勝戦の様子(写真左:sena、写真右:Alex Cid)
photograph by Kaho
決勝戦ではsenaとAlex Cidの「SKILL」を選択した同士の対決となった。DJが曲を流すと観客のボルテージも引き上がり、プレイヤーもそれに応えようとムーブへのギアの入りが伺えた。

Alex Cid
photograph by Kaho
senaは超人的なアクロバットを組み合わせた新技、Alexも誰も行ったことがないような跨ぎ技のコンボに挑戦していく。技が決まった時はもちろん、決まらなかったとしてもそのトライの過程に観客やジャッジは驚きを隠せない様子だった。
日本では珍しい技の繋ぎや3回転エアムーブでの音ハメで沸かせたAlex Cidが決勝戦を制し、自身として海外大会初優勝を飾った。
決勝戦後にはトークセッションが開催

After Partyでのトークセッション
(左からMC:崎見 風、ジャッジ:Kyoya、ZiNEZ、Ibuki)
photograph by Kaho
決勝戦、表彰が終わるとAfter Partyが開催。その中ではジャッジのKyoya、ZiNEZ、IbukiとMCの崎見 風によるトークセッションが行われた。
ジャッジそれぞれのスキル、スタイルに対する捉え方や大会に向けた戦略のアドバイスなど、それぞれを深掘りした議論がなされた。ムーブの時間配分、ジャッジへのアピール、バトル感、技の絞り方といった勝つための要素にも焦点が当てられ、プレイヤー達は質疑応答をしたりと熱心に話に耳を傾けていた。
話のネタが尽きないジャッジ達による1時間を超えるトークセッションはプレイヤーにとって有意義な時間だった。
今大会はそれぞれのプレイヤーにとって「SKILL」や「STYLE」とは何かを再度確認する貴重な機会となっていた。第3回の開催にも期待したい。

集合写真
photograph by Kaho
大会概要
大会名:STAGE ONE vol.2
開催日:2025年3月29日(土)
開催場所:東京・原宿
JUDGE:Kyoya、ZiNEZ、Ibuki
MC: 崎見 風
DJ:howtolive -aka Shohei
The post 圧倒的スキルで会場を沸かす。【STAGE ONE vol.2】イギリス出身のAlex Cidが初優勝! first appeared on FINEPLAY.