◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 3日目(4日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)畑岡奈紗はグループステージ最終戦で古江彩佳を3&2(2ホールを残して3アッ…

◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 3日目(4日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)
畑岡奈紗はグループステージ最終戦で古江彩佳を3&2(2ホールを残して3アップ)で破ったものの、2勝1敗で2021年大会以来の決勝トーナメント進出はならなかった。
米ツアーでの日本勢をけん引する2人の対戦はマッチプレーならではの緊張感が漂った。手前に落ちる傾斜も、奥に転がる傾斜も厄介な2番で古江がグリーン右手前にこぼして畑岡が先行。3番では花道左のラフから古江が強い下り傾斜に乗せた巧みなアプローチでパーを拾うと、ティショットを右の木に当てていた畑岡も横に出してから打ち上げの3打目、4m近いパーパットと見事な2打でピンチをしのいで譲らない。4番(パー5)では古江が7mほどのバーディパットをたたき込んでみせた。
畑岡は7番(パー5)でレイアップを木の近くに打ってしまってボギー。「やっちゃいけないミスを先にしてまったところもあった。もう少しスキを与えないプレーをしなければいけなかった」と言ったが、硬いグリーンと強風、タフなピン位置から終盤はチャンスメークもままならない中で勝ち切った。ここまで2連勝のステファニー・キリアコウ(オーストラリア)がオーストン・キムと引き分けたことでプレーオフには持ち込めず。それでも、「自分のベストは尽くせた」と顔を上げた。

2022、23年大会で準優勝の古江は1勝2敗で得意の大会を終えた。前日の第2戦でキリアコウに決勝戦を除くマッチ14試合目で初黒星。望みをつなぐために勝つしかなかった畑岡との対戦にも「(気持ち的には)変わらず、自分のやることをやって、1ポイントを目指すだけ」とフラットだったことを強調する。
攻めと守りのバランス、メンタルの切り替えの早さ、相手のミスを逃さない駆け引きで今週のフィールド最多となるマッチ12勝を重ねてきたが、なかなか自分自身の状態を上げ切れなかったと悔しがる。「(ホールを)獲れた後にすぐミスっていうのも多かった。リズムに乗っていけなかった」。前年大会は54ホールのストロークプレーで決勝トーナメント進出者を決めており、このフォーマットでの予選敗退は初めてとなった。
次週のオープンウィークも米国で調整し、17日開幕の「JMイーグルLA選手権」(カリフォルニア州エルカバレロCC)に備える。その翌週には今季メジャー初戦となる「シェブロン選手権」が控える。「自分に自信をもってやるだけ。しっかり上位を目指してやっていけたら」とうなずいた。(ネバダ州ラスベガス/亀山泰宏)
