高校生年代サッカーで国内最高峰の大会「高円宮杯U―18プレミアリーグ」が5日に開幕。24チームがEASTとWESTの2地区に分かれて熱戦を繰り広げる。静岡県勢で唯一参加の静岡学園高は、6日の開幕戦(時之栖)で昨季日本一の大津高(熊本)に挑…
高校生年代サッカーで国内最高峰の大会「高円宮杯U―18プレミアリーグ」が5日に開幕。24チームがEASTとWESTの2地区に分かれて熱戦を繰り広げる。静岡県勢で唯一参加の静岡学園高は、6日の開幕戦(時之栖)で昨季日本一の大津高(熊本)に挑む。昨年6月の対戦では1―8と惨敗しており、イレブンは雪辱に燃えている。
今冬の全国高校選手権で8強入りし、1月の新人戦でも静岡県大会を制した静学が、満を持してプレミアリーグWESTに臨む。開幕戦の相手は昨年のファイナル覇者で「最高の相手と初戦、しかもホームで戦える。ラッキーです」と川口修監督(51)。新人戦で計11得点を挙げたFW上田悠世(3年)も「やってやるぞ、という気持ちです」と意気込んだ。
昨年は守備が崩壊して開幕5連敗。大津には8失点と大敗した。夏休みに立て直し、最終的に6勝6分け10敗の9位でプリンス降格は免れたものの、11月のアウェー戦も1―2で惜敗。MF神吉俊之介(3年)は「その試合で大津は(WEST)地区優勝を決めたんです。目の前で大喜びされて悔しかった」と厳しい表情で振り返った。
例年は攻撃を優先してチームをつくっていくが、今季は守備の意識付けも早い時期から徹底。紅白戦でも「寄せが甘い!」と監督の厳しい声が飛ぶ。春休みのJヴィレッジ杯では昌平(埼玉)や鹿島ユースを倒しており、手応えを感じている。「いい試合をすれば波に乗っていける」と上田。ホームで王者を倒し、スタートダッシュをかける。(里見 祐司)
〇…昨季前半戦で背番号10を任されていたMF山県優翔(3年)が復活だ。体調不良で全国選手権、新人戦とも出番がなかったが、Jヴィレッジ杯ではFW上田とともにチームトップの3得点。多彩なパスでFWを生かすだけでなく、自らゴール前へ飛び出すプレーも増えている。「いい選手がそろっている。リーグ優勝も狙える」と自信をのぞかせた。
◆大会方式 EAST、WESTとも12チームでホーム&アウェーの2回総当たり制。両地区の1位がファイナルで対戦して日本一を決める。両地区の11、12位はプリンスリーグに降格。