「巨人2-7阪神」(4日、東京ドーム) 足を絡めた積極タクトで、今季初の伝統の一戦を制した。ラッキー7の追撃には、ガッツポーズを決めて感情をさらけ出した阪神・藤川球児監督。「ああいう得点が取れるのかどうかというのが、チームの流れでは大きな…
「巨人2-7阪神」(4日、東京ドーム)
足を絡めた積極タクトで、今季初の伝統の一戦を制した。ラッキー7の追撃には、ガッツポーズを決めて感情をさらけ出した阪神・藤川球児監督。「ああいう得点が取れるのかどうかというのが、チームの流れでは大きなところ。初戦でそれが出たというのは、先につながると思いますけどね」。開幕ダッシュに成功していた宿敵に、理想的な試合運びで土をつけた。
初回から動いた。先頭の近本が中前打を放つと、中野にエンドランのサイン。中前へと運んでチャンスを広げると、1死から森下の犠飛で先制点をもぎ取った。膠着(こうちゃく)状態に入っていた七回にも、1死一塁の森下の打席でエンドラン。八回1死一塁の中野の打席でも、この日3度目のエンドランを仕掛けた。
機動力を光らせての快勝に、「『今日は』なのか『今シーズン中』なのか、この辺りはまた明日以降を見てもらいたいな、と思います」とニヤリ。「みんながよく動けて、素晴らしいゲームになりましたね」と満足げに振り返った。
“永遠のライバル”巨人からの白星で連敗を止めて、勝率を5割に戻した。「やはり先人たちの思いがありますから、そこは監督をしている以上は、当然のことだと思います」。特別な感情を抱かせる相手だからこそ、力も入る。これからも幾度となく東京ドームに六甲おろしを響かせる。