「東京新大学野球、創価大7-0東京国際大」(4日、岩槻川通公園野球場) 開幕し、1回戦2試合が行われ、創価大が東京国際大に7-0で7回コールド勝利した。阪神などが今秋ドラフト候補にリストアップしている右のスラッガー・立石正広内野手(4年・…
「東京新大学野球、創価大7-0東京国際大」(4日、岩槻川通公園野球場)
開幕し、1回戦2試合が行われ、創価大が東京国際大に7-0で7回コールド勝利した。阪神などが今秋ドラフト候補にリストアップしている右のスラッガー・立石正広内野手(4年・高川学園)が1打席目で今季1号をマーク。NPB10球団とメジャー2球団のスカウトが視察した中で早速、結果を残した。
鋭いスイングから奏でられた快音は、歓声へと変わった。今秋ドラフトの“主役”を示すかのような一発。日米12球団が熱視線を送る中、立石が衝撃の開幕弾を放った。
「ずっと緊張していたので、めちゃくちゃ安心しました」
開始約10分での出来事だった。1-0の初回無死一塁で迎えた第1打席で、初球の高め直球に反応。高々と舞い上がった白球は左翼席の芝奥深くへ弾んだ。天候不良により試合が2日ずれ込んだ中で“開幕1球目”を捉えての2ラン。「ファウルかなと思ったんですけど、案外切れなかった。開くのが癖なので、そこを少し我慢できたから真っすぐに飛んでくれた」と控えめに振り返った。
昨年まで三塁が主戦場だった守備では、今冬から本格挑戦した二塁で出場。3度の守備機会をそつなくこなし「ちゃんと初日に抑えられて自信になる」とうなずいた。
ドラ1候補として注視する阪神は、竹内球団副本部長とともに吉野スカウトが視察し「飛ばす力、インパクトの強さは魅力。内野がいろいろ守れることもプラス。肩も強く、スローイングの柔らかさを感じた」と評価。メジャースカウトの1人も「開幕戦の初球を一発で仕留めるのは集中力がないとできない。パワーも十分」と言及した。
「いろんなボールに対応できる幅広い打者になってると見せられたら」と昨年からの成長を誓った立石。最高のスタートダッシュから、勢いに乗る。
◇立石 正広(たていし・まさひろ)2003年11月1日生まれ、21歳。山口県防府市出身。右投げ右打ち。180センチ、85キロ。7歳から華浦スポーツ少年団野球部で野球を始め、高川学園中では高川学園リトルシニアに所属。高川学園高では3年夏に出場した甲子園で中越え2ランをマーク。創価大では1年春からベンチ入りし、2年春に打撃3冠を獲得。3年夏には大学日本代表に選出され、国際大会5試合で4番を任された。50メートル走6秒1。