「ロッテ1-3楽天」(4日、ZOZOマリンスタジアム) プロ入り初めての決勝打だが、楽天ドラフト1位・宗山塁内野手(明大)がホッとすることはない。開幕から5試合連続安打&3試合連続マルチに、プロ初盗塁も記録。日に日に存在感は増すばかりだが…
「ロッテ1-3楽天」(4日、ZOZOマリンスタジアム)
プロ入り初めての決勝打だが、楽天ドラフト1位・宗山塁内野手(明大)がホッとすることはない。開幕から5試合連続安打&3試合連続マルチに、プロ初盗塁も記録。日に日に存在感は増すばかりだが、飽くなき向上心がある。
「もっともっと走れる選手になりたいですし、走攻守全てでチームに貢献していきたいので。まだまだ技術が足らない」
高い目標を目指して進む中で、勝利に導く一打を放ったのは四回だ。2死一、三塁で打席に向かうと、2ボールから2球続けてファウル。追い込まれて迎えた5球目だった。154キロの直球を、うまく左前へ運ぶ。三回までは残塁祭り。決定打が出なかった中、ルーキーのバットから先制点は生まれた。
二回に伏線があった。2死満塁で打席が巡り、初球から積極的にスイングを仕掛けて左飛。2打席続けて好機での打席だったが「取り返そうと思って打てたら、ずっと打てる」。凡打の悔しさをぶつけるのではなく、心は冷静に。「ボールによって自分の動きを変えない」と修正した結果が決勝打につながった。
ここまで新人離れした結果を残しているが、指針ともなる最高のライバルがいる。3日までは西武2位・渡部聖と、この日はロッテ1位・西川とグラウンド上で再会した。「同学年の選手が活躍しているとその映像を見ますし、負けられないという思いもある」。互いを道しるべに、大きく成長していくために。宗山はさらに加速する。