「プロレス・新日本」(4日、後楽園ホール) 来年1月での引退を表明している棚橋弘至(48)が、田口隆祐(45)とシングルマッチで対戦。ひたすらロープワークをさせられてダメージを負う場面もあったが、最後は8分15秒、ハイフライフローで勝利し…

 「プロレス・新日本」(4日、後楽園ホール)

 来年1月での引退を表明している棚橋弘至(48)が、田口隆祐(45)とシングルマッチで対戦。ひたすらロープワークをさせられてダメージを負う場面もあったが、最後は8分15秒、ハイフライフローで勝利した。

 曲者に苦しめられた。中盤、膝に爆弾を抱えている棚橋は何度もロープに振られ、10往復ほどさせられたところで走れなくなり、はいつくばってダウン。最後はスリングブレイドからのハイフライフローでしっかり勝利したが、バックステージでは開口一番に「膝いてえ」と座り込んだ。肩で息をしながら、「もっと(足を)集中的に狙われてたら最後飛べなかったし、走れなかったかもしれない。途中ひたすら走らされて、ちょっとプロレスラーになって初めての疲れを見せたかもしれない」と、自称“疲れたことがない男”が初めて弱音を吐いた。

 田口とはこれが最後のシングルマッチとなる可能性が高いが、「2016~17年ぐらいかな?ベルト(戦線)にも絡めない、膝の調子も良くないっていう時に田口ジャパンに誘ってもらって、いろんな形、違う形のファンへの盛り上げ方、接し方、レスラーとしてどのポジションにいても、第何試合であっても全力を尽くすってとても大切なことを教わった」と感謝を込めた。

 5日の両国国技館大会では、海野翔太(27)とシングルマッチを行う。海野は1・4東京ドームでメインを務めたものの挫折を味わい、丸刈りに白コスチュームとなって再出発している。棚橋は「明日は力ずくでも振り向かせて、しっかりエースの道は甘くねぇぞと(伝えたい)。まあ本人がエースって言ってないので余計なお節介なんだけど、昔からさ、うっとうしいのが棚橋だから」と不敵な笑みを浮かべた。