大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)で新十両の宮乃風(中村)が4日、東京・墨田区の部屋の稽古で調整した。昨年6月の部屋創設から継続してきた稽古の2部制の一環で、午前中は部屋近くの河川敷で瞬発系のトレーニングを行い、午後3時から…
大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)で新十両の宮乃風(中村)が4日、東京・墨田区の部屋の稽古で調整した。昨年6月の部屋創設から継続してきた稽古の2部制の一環で、午前中は部屋近くの河川敷で瞬発系のトレーニングを行い、午後3時からは部屋の土俵でまわしを締めて汗を流した。
春場所は東幕下筆頭で4勝3敗と勝ち越し。場所後に来場所の十両昇進が発表され、宮城改め宮乃風に改名した。周囲からは「関取」と呼ばれるようになり、「だんだん慣れてきた。でも部屋のみんなが『関取!関取!』とイジるように言ってくるので」と笑顔で語った。
7番から15番相撲を取ることになる夏場所へ向けては「15日間取れるスタミナつけないといけない。一番一番とにかく全力で楽しむ」と意気込んだ。師匠の中村親方(元関脇・嘉風)は「もっと相撲が良くなる。これまでは関取衆になるための稽古やってきたが、これからは本人の相撲を取らせるから、伸びしろしかないと思う。今は押し相撲だが、本来はひねり技、投げ技が得意。これをやるために押し相撲をさせていたから、1+1になっただけで、2が出ていない1と1の状態。学生までの1に、大相撲で1ができて、2になる。関取衆になってさらに伸びてくる」と、弟子のさらなる飛躍に期待した。(大西 健太)