スピードスケート女子の高木美帆(TOKIOインカラミ)が4日に都内で記者会見を行い、3月に終了したシーズンを総括した。 今季は五輪実施の個人種目で、W杯通算勝利数日本勢最多記録を更新し、現在は「36」まで伸ばしている。2022年北京五輪で…
スピードスケート女子の高木美帆(TOKIOインカラミ)が4日に都内で記者会見を行い、3月に終了したシーズンを総括した。
今季は五輪実施の個人種目で、W杯通算勝利数日本勢最多記録を更新し、現在は「36」まで伸ばしている。2022年北京五輪では金メダルを獲得した1000メートルは、今季W杯6戦中5勝。3月の世界距離別選手権(ノルウェー)でも連覇と強さを見せた。だが世界記録を持つ1500メートルはW杯で種目別総合制覇を果たしたものの後半戦は頂点に立てず、世界距離別は4位と表彰台を逃した。
“高木美帆と語ろう会”と銘打たれた会見では「1500メートルでシーズンを通して思うようなレースができないことが続きました。それを最後の世界距離別選手権でもこえることができなかったので、満足度や達成感は決して高くないシーズンではあったかなと思います」と自らに厳しく語った。さらに「不安を感じる時もゼロではないです」とも吐露。ただ「不安、迷いみたいな発言が、自分の中でネガティブかと言われると、あまりそう感じてない部分もある」と決して後ろ向きになっているわけではないという。
ミラノ・コルティナ五輪は来年2月に迫る。「1500メートルに関しては速く滑りたいこともそうですし、やっぱり勝ちに行きたい、負けたくない気持ちは、どの種目よりも強いと感じていますね」と、こだわりを語った。狙うは1000メートルで北京五輪に続く連覇。そして得意種目1500メートルでの悲願の五輪金メダルだ。
2冠がかかる大舞台へ向け「(五輪まで)苦しい時間が続く可能性もありますが、逃げずに進んでいきたい。起こること全てを楽しみに感じている部分もあるので、五輪で全力を出すため、より濃い時間を過ごしていきたいと考えています」と前向きに語った。