角田はFP1で6番手につける好走を見せた(C)Getty Images いよいよF1日本GPが開幕した。レッドブル昇格を果たし注目を集めている角田裕毅は、FP1で6番手につける好タイムを記録。FP2では赤旗中断の影響でアタックラップに入れず…
角田はFP1で6番手につける好走を見せた(C)Getty Images
いよいよF1日本GPが開幕した。レッドブル昇格を果たし注目を集めている角田裕毅は、FP1で6番手につける好タイムを記録。FP2では赤旗中断の影響でアタックラップに入れず18番手で終えたものの、母国レースで大きな期待を抱かせるパフォーマンスをみせた。
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鈴鹿が舞台となる今回のグランプリでは、開催前から日本人唯一のレギュラードライバーである角田が様々な話題の中心となってきており、週末を通してファン、関係者からの視線が送られ続けることも間違いない。また、海外メディアでは現地評論家による角田の日本GPのリザルト予想なども伝えられている。
英モータースポーツサイト『PLANET F1』でも、4月3日配信となったトピックの中で、2人のジャーナリストが角田の鈴鹿での結果を占っており、それぞれ、極めて対照的な内容となっているようだ。
同メディアのヘンリー・ヴァランタイン記者は、角田が鈴鹿でいきなり表彰台に登ると予想する。
「これはやや大胆な考えかもしれない。だが、キャリアの中で鈴鹿を何周も走ってきたツノダの経験、そしてシミュレーターでのRB21の感触について彼自身が語っていた内容を考えれば、デビュー戦でいきなり表彰台という展開もあるのではないか」
さらに、「もしそれが実現するとすれば、それはやはりこの母国レースしかないだろう」として、角田にとっての“地の利”を強調する。ヴァランタイン記者は、「理想論に聞こえるかもしれないが、ツノダは本当に鈴鹿で多くの時間を過ごしてきた。今週公開されたスポンサー動画の中でも『自分がシングルシーターキャリアで最も走ったサーキット』と語っていたほどだ。そのことが、レッドブルへの適応を助けてくれるはずだ」などと期待を寄せている。
またその一方で、厳しいレースになると予想するのはオリバー・ハーデン記者だ。「ユウキ・ツノダは少なくとも1度クラッシュしQ1敗退」と見込んでいる。
その理由としてハーデン記者は、「レッドブルがいかに軽く見せようとしても、ツノダにはここで良いスタートを切るというプレッシャーが確実にかかっている」と指摘。角田が熟知したコースとはいえ、「S字やデグナー、最終コーナーといったグラベルトラップだらけのスズカ・サーキット」という母国レースでの重圧が負担になると説きながら、「レッドブルがこれまでツノダを評価してこなかった理由として、彼の気性の荒さを挙げていたのはよく知られている。その彼らの直感は、残念ながら鈴鹿で証明されてしまうだろう」などと論じている。
ついにトップチームのシートを得た角田の初戦、期待と不安など様々な反応が上がっている中、果たしてどんな走りがみられるか。2025年日本GPの注目度は、はやくも最高潮に達しつつある。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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