◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 2日目(3日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)畑岡奈紗がオーストン・キムに5&4(4ホールを残して5アップ)と完勝し、今…

◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 2日目(3日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)
畑岡奈紗がオーストン・キムに5&4(4ホールを残して5アップ)と完勝し、今大会2戦目で初のポイントを獲得した。
ツアー2年目、今季平均飛距離9位(281.47yd)につける24歳との対決は、畑岡が終始優勢に進める展開。5番(パー3)では冷静さで経験値の違いを見せつけた。ともに上から下りの速いラインのバーディパット。先に打った相手が微妙な距離の返しを残すよりも前から、タッチを合わせることだけに集中していた。6mほどの距離がオンラインでわずかにショートしたが、「狙いにいくよりは、寄せておいて、引き分けでいいかなという感じでした」。プラン通りにパーとした結果、キムがパーパットを外してこのホールを獲った。

444ydのパー4となる6番ではイマジネーション豊かな攻め方を披露。ともに1Wを握り、ダウンヒルを転がったキムとの飛距離差は数十ヤード開いていた。204yd残っていた5Iのセカンドは、グリーンの縦幅が狭い右サイドに切られたピンをダイレクトに狙っても奥のラフまでこぼれるのは必至。少し左を狙い、奥の傾斜に当てたボールはブーメランのように弧を描いて右2mにつくバーディとなった。
「すごくいいバーディ。うまくいきました」と喜ぶ、この一打もあったが、快勝に浮かれず手綱を締める。4番(パー5)は3打目のアプローチが有利な状況からバーディを奪えず、キムに一度は追いつかれたホールだった。「今後勝ち進んでいくと、ああいうのを獲っていかないと、絶対に勝っていけないなと思う。取りこぼしがないように」と戒める。

2021年大会以来のグループステージ突破へ、3日(金)は古江彩佳との日本人対決に臨む。ともに1勝1敗。前日に畑岡、この日は古江を破ったステファニー・キリアコウ(オーストラリア)とのプレーオフに持ち込むためには、まず古江に勝つことが絶対条件になる。「1個負けているのはかなり痛い。あしたは絶対勝つしかないですし、あとは向こう(キリアコウ)の結果次第」と気合を入れた。(ネバダ州ラスベガス/亀山泰宏)