◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 2日目(3日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)最後は笹生優花がスーパーショットでけりをつけた。2アップで迎えた池越えの1…

◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 2日目(3日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)
最後は笹生優花がスーパーショットでけりをつけた。2アップで迎えた池越えの17番(パー3)、大きく打ち下ろすアイアンショットをベタピンに絡めた。「本当はピンの5、6yd右から行きたかったから、ちょっと(打ち出しが)左だった。でも、きょう打った中で唯一のナイスショットだったかな」と笑う。対戦相手の渋野日向子も「最後の優花のショット、すごかった…。入るかと思った」とうなる一打でコンシード。3&1(1ホールを残して3アップ)で日本勢対決を制した。

10番を終えた時点で2ダウンと劣勢。硬いグリーン、強弱も方向も変わる風のジャッジに苦戦し、自滅でリードを許したが、ラスト7ホールのうち6ホールを獲ってたたみかけた。13番(パー3)も傾斜を使って寄せたアイアンショットでバーディを奪ってみせたが、「特別なことはしていないです。風が少し弱まることを願っていて、それが最後の数ホールでかなった」と謙遜する。

プロになって初めてのマッチプレーで、前日の初戦はアン・ナリン(韓国)に4&2で敗れた。「ナリンさんも、渋野さんもグッドフレンド。楽しいけど、パーソナルなことは持ち込まないようにしている」。国籍を問わず、誰とでも打ち解ける笹生だからこその難しさを感じながら、イエリミ・ノと対決する4日(金)の第3戦にグループステージ突破の望みを残した。

敗れた渋野は2連敗でグループステージ敗退が決定。2アップで入った11番は258ydと短いパー4。フォローの風にも感じる中で握った1Wは明らかに大きく、奥のブッシュに突っ込んだ。「完全にミスですよ。自分もドライバーでいいと思って打ったんで。あそこまで行くと思ってなかったんですけど、まあ、それ以前の問題かな」。アンプレヤブルを宣言してダブルボギーとしたここから3ホール連続で奪われた。

高速のミドルパットがピンに当たってカップに入った14番で取り返しても、15番は2打目のUTを右のクリーク(小川)に落とすミス。小川の手前からのアプローチを必死に寄せた後のショートパットも決められなかった。

前半でも一時2アップとリードしたが、「そういう(相手のミスもありながらの)感じだった。別に自分がいいプレーをしたわけでもなかった。この結果になって、おかしくない」と黒星を受け止める。ほろ苦い結果となったキャリア初のマッチプレーは、第3戦が残っている。「1個でもいいゴルフができたら」と自らを奮い立たせるように言った。(ネバダ州ラスベガス/亀山泰宏)