◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 2日目(3日)◇チャンピオンズリトリート(ジョージア州) ◇6450yd(パー72)2021年大会を制した梶谷翼は最下位の通算21オーバーに沈み、予選落ちで終えた。初日に「80」と出遅…

最下位で予選落ちも再起へ確かな“一歩”に

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 2日目(3日)◇チャンピオンズリトリート(ジョージア州) ◇6450yd(パー72)

2021年大会を制した梶谷翼は最下位の通算21オーバーに沈み、予選落ちで終えた。初日に「80」と出遅れ、2日目は2バーディ、6ボギー3ダブルボギー1トリプルボギーの「85」をたたいた。

「練習不足、トレーニング不足なのは自覚ある」と振り返る一方、気持ちを次に向けて切り替える。今年、日本のプロテストに4年ぶり2度目の挑戦をする意向を示した。

米国の短大を「合わなくて」退学し、エントリーまで済ませていた昨年大会の出場を諦めて帰国した後、梶谷はクラブを握ることも、体を鍛えることもやめた。その期間は半年に及んだ。けがで練習を1カ月間しなかったことはあるが、それほどの長い“休養”を取ったのはゴルフ人生で初めてだった。

長期休養からの復帰戦となった

理由は「メンタル的なことが多くて」と吐露する。休養中はプレーヤーとしてはゴルフから離れたが「キャロウェイゴルフのアパレル店員」として働き、「アウトレット内の店舗で、ギアもあって楽しかった。ゴルフ関係の仕事を選んでいた」と笑う。

そんな中で「ゴルフが好きだなって再確認」し、選手としての復帰を誓ったが「社会の厳しさ」も立ちはだかった。「結果もなく、学生でもないから試合に出られないって…。そう思った時に今回の大会の出場権があることを思い出した」。直近5年の優勝者の資格で、2年ぶり3度目の参戦を決めた。

4年ぶりのオーガスタナショナルGCには進めなかったが、梶谷にとっては確かな前進。「今回、岩本砂織コーチに担いでもらった。弱点をフィードバックしてもらい、一歩(を踏めた)という感じ」とうなずいた。

日本のプロテストに挑戦する

これからの道にも試練が待ち受けることは覚悟している。「プロテストは通らないといけないけど、ひとつの通過点になるように。プロテストのためではなく、自分の理想とするゴルフを求めた結果、通るのが目標」と力を込める。「考えて、考えて、めっちゃ考えた」とたどり着いた答えに、実直に向き合っているところだ。(ジョージア州エバンス/石井操)