角田に対する持論を語ったフェルスタッペン。(C)Getty Images 絶対王者は、業界で衝撃を与えたやはり納得はいっていないのかもしれない。 現地時間4月3日に英衛星放送『Sky Sports』の取材に応じたF1のレッドブルに所属するマ…

角田に対する持論を語ったフェルスタッペン。(C)Getty Images

 絶対王者は、業界で衝撃を与えたやはり納得はいっていないのかもしれない。

 現地時間4月3日に英衛星放送『Sky Sports』の取材に応じたF1のレッドブルに所属するマックス・フェルスタッペンは、去る3月27日に姉妹チームのレーシングブルズから昇格した角田裕毅について持論を展開した。

【動画】フェルスタッペンが歓喜を爆発!カタールGPでのド派手な演出シーンを見る

 開幕間もない段階での驚きのシート交代だった。今季からセカンドドライバーとして昇格したリアム・ローソンは、開幕2戦でゼロポイントと大不振。オーストラリアGPでは予選18番手で決勝はクラッシュしてリタイアするなど低調なパフォーマンスに終始していた。

 ただ、使用していた「RB21」は関係者が「マックス(・フェルスタッペン)以外のドライバーにとっては極めて扱いづらい」と指摘するマシンでもある。ゆえにローソンにも時間を与えるべきだったという指摘は絶えなかった。

 そうした中で選手権4連覇中のフェルスタッペンは、今回の人事に反発する振る舞いを見せる。元F1ドライバーのギド・ファン・デル・ガルデ氏が「いじめのような仕打ち。もしくはパニック行動だ」とレッドブル陣営を批判したSNS投稿に対して「いいね」をプッシュ。小さくない波紋を呼んでいた。

 物議を醸していたSNSでの振る舞いについて本人は、「決して間違えたわけじゃない。「あのコメント、文章が気に入った。それが全てを物語っている」と断言。さらに「ルーキーにとってシーズンの開幕はいつも難しい。現在のカレンダーではF1はかなりタフだ」とローソンに同情した上で「チームには、自分の考えを全て共有している。常に全てを公にする必要はないし、そっちの方が良いと思う」と強調した。

 世界最高レベルの操舵技術を誇るフェルスタッペンは、角田に対しても「昨日、ユウキに少し会っただけだ。彼はファクトリーで忙しかった。結局のところ、それは僕次第ではない」とキッパリと明言。「このスポーツで成功しようとする者は皆、日々努力している」と指摘し、難解とされるマシンに慣れるか否かは本人の努力次第というシビアな見解を崩さなかった。

「彼は自分でそれ(最適解)を見つけ出せばいい。僕の経験は彼の経験と同じではないからね」

「僕からすると、ここまでのキャリアで他の車を運転したことも、他のチームに所属したこともない。だから、このマシンがどれだけ難しいか、あるいはどうしたらうまく運転できるかを言うのは非常に難しい。僕は自分が置かれている状況に、できる限り最善を尽くして適応するだけだ」

 自力での成長を求める絶対的なエースの傍らで、いかなるレースを展開していくか。いずれにしても、角田にとって刺激の多い日々が待っていそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】絶対王者フェルスタッペンは角田裕毅の昇格を「喜んでいない」 レッドブル幹部が内情を告白「最善の策だった」

【関連記事】「もっと時間が欲しかった」角田裕毅との衝撃交代に“降格”のローソンが本音爆発「正直ショックだ。車がかなりトリッキーだった」

【関連記事】角田裕毅は「正しいメンタリティと姿勢の持ち主だ」 元レッドブルのペレスが期待「ユウキには才能、スピードがある」