鈴鹿での走りが角田のキャリアを大きく左右することになりそうだ(C)Getty Images 4月4日に開幕するF1日本GPを前に、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が今回のドライバー交代や、チームに加入した角田裕毅について語った。英衛星…

鈴鹿での走りが角田のキャリアを大きく左右することになりそうだ(C)Getty Images
4月4日に開幕するF1日本GPを前に、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が今回のドライバー交代や、チームに加入した角田裕毅について語った。英衛星放送『Sky Sports』によるインタビューが行われ、ホーナー代表のコメントが同公式サイト上で伝えられている。
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開幕からレッドブルのセカンドドライバーを務めたリアム・ローソンが、2レース連続で予選、決勝ともに下位に沈んだことで、第3戦からのドライバー交代をチームが決断。レーシングブルズで好パフォーマンスをみせていた角田の昇格が緊急決定した。
昨年末、ホーナー代表をはじめレッドブル首脳陣の判断により、F1出走11レース(当時)のローソンをチームに加えたものの結果を残せなかった。これ以上、ライバルに引き離されるわけにはいかない中、レッドブルがキャリアで上回る角田の起用はもはや必然の流れだったと言えるだろう。
『Sky Sports』の取材に応じたホーナー代表からも、「我々はツノダの経験を生かす必要がある」という言葉が発せられている。
また世界王者であるマックス・フェルスタッペンの歴代のパートナーが、軒並み成績が低迷してきたという過去の例にも触れており、同メディアからは「もしツノダもローソンと同じように適応に苦しんだ場合はどうなるのか?」という問いが投げかけられている。
それに対し、ホーナー代表は、「そうなる可能性はある。でも、もしそうなれば、それはマシンに大きな問題があるということを示していることになる」と語ったという。
さらに、「ツノダは4年以上のF1キャリアを持っている」と評するなど、日本人ドライバーが積み上げてきたこれまでの経験を高く評価。マシン開発への貢献にも期待を寄せるホーナー代表は、改めて鈴鹿での角田の走りに言及している。
「彼にとっては厳しい挑戦になる。いきなりマシンに飛び乗る形だからね。でも、彼にとってはよく知っているサーキット(鈴鹿)でのデビュー戦だし、シーズンの残りに十分な影響を与えるタイミングでの昇格だから、うまく適応できるはずだ」
そしてトピック内では、同メディアより「今シーズンさらにシート変更があるのか」と問われたホーナー代表が、その答えとして、「ツノダはF1で4年以上戦ってきた。彼のスキルセットはよく理解しているし、我々がマシンを開発し、両ドライバーがしっかりと扱えるものにする責任がある」などと述べたコメントも綴られている。
レッドブルは昨年来続いている悪い流れを断ち切るべく、ラインナップ変更に踏み切ったことは明らか。上位浮上の切り札ともいえる角田の抜擢は、同時に、チーム再建への重要な一歩となるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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