J2ジュビロ磐田は5日、アウェーで山形と対戦する。3日は完全非公開で調整。ボランチで先発濃厚なMF中村駿(31)が古巣をたたき、チームを21年11月以来の4連勝に導くことを誓った。 思い出の地で躍動する。中村はプロ2年目の17年から20年…

 J2ジュビロ磐田は5日、アウェーで山形と対戦する。3日は完全非公開で調整。ボランチで先発濃厚なMF中村駿(31)が古巣をたたき、チームを21年11月以来の4連勝に導くことを誓った。

 思い出の地で躍動する。中村はプロ2年目の17年から20年まで山形に在籍し、4季でリーグ戦計139試合17得点をマークした。「(J1へ)昇格できず悔しい思いも多いが、成長させてくれたクラブ」と今でも感謝している。山形は昨季4位。昇格プレーオフで敗退した。今季は開幕こそ3連敗と出遅れたが、直近は4戦無敗(2勝2分け)と持ち直している。「間違いなく昇格を狙うチーム。たたかないといけない」と今後ライバルになる古巣とのマッチアップへ語気を強めた。

 自身はここまで不動のボランチとして全試合に先発し、舵を取ってきた。チームは3連勝と上り調子で特に前節の首位・千葉戦(1〇0)は被シュートわずか2本で完封勝ち。「耐えるべきところは耐えて自分たちのリズムができた。どこにスペースがあって、どこを狙うか共有ができている」と好調の要因を分析した。

 磐田は過去J2で4連勝以上を5度記録している。2位の大宮とは勝ち点15で並んでいるだけに、連勝を伸ばせば自動昇格圏浮上も見えてくる。「今のいい流れを切らさないように、立ち向かっていく」。慣れ親しんだかつての“庭”で、恩返しの白星をつかむ。

(武藤 瑞基)