「ヤクルト3-0広島」(3日、神宮球場) 冷静に投球を振り返りながら、広島・玉村昇悟投手は三塁ファウルゾーンを歩いた。被安打5本のうち、4本を1イニングに集められたことが響いた。「真っすぐに近い変化球を打たれた感じですね」と潔く今季初黒星…
「ヤクルト3-0広島」(3日、神宮球場)
冷静に投球を振り返りながら、広島・玉村昇悟投手は三塁ファウルゾーンを歩いた。被安打5本のうち、4本を1イニングに集められたことが響いた。「真っすぐに近い変化球を打たれた感じですね」と潔く今季初黒星を受け止めた。5回5安打2失点。自身にとっての開幕戦で白星発進とはならなかった。
最速147キロの直球にはキレがあり、ほとんどの打者を差し込んだが、四回に暗転した。先頭・長岡からの連打で無死一、二塁。ここでオスナにカットボールを左翼線に運ばれて、先制点を献上した。続く茂木には初球を中前適時打。4連打で2点を失った。
さえていた直球に近い球速の変化球を、相手にアジャストされたことが反省点。「カットボール、ツーシーム系で球速帯を(直球に)合わせ過ぎてしまったかなと。真っすぐがいいからこそ、もう少し使いどころを考えても良かったかなと思う」と振り返った。
開幕前最後の実戦は3月25日のウエスタン・ソフトバンク戦。4回8安打7失点(自責点3)と不安を残した中「球離れが早かったので、ちょっと長く持とうかな」と修正を施した。奪ったアウト15個のうち、11個がフライアウト。取り組んだアプローチが好結果につながる場面も多かった。
「真っすぐが良かったので変えずに。あとは配球面など、次はこの反省を生かしたい」。まだ、シーズンは始まったばかり。収穫と課題を持ち帰って次なる戦いに挑む。