サッカー日本代表が、8大会連続となるワールドカップ本大会出場を決めた。今年初の活動となる3月シリーズで、第1戦のバーレ…
サッカー日本代表が、8大会連続となるワールドカップ本大会出場を決めた。今年初の活動となる3月シリーズで、第1戦のバーレーン戦を2-0で制し、世界最速での本大会行きを決めたが、5日後のサウジアラビア戦では0-0の引き分けに終わった。2026年の大会で優勝を目指す日本代表にとって、この2試合の意味することは何か? 今後、目標を達成するために必要なことを含め、サッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が徹底的に語り合った!
■ベスト4までは「行けることもある」
――日本代表のワールドカップ優勝という目標を、どうとらえますか。
大住「優勝してもおかしくない、となるには、コンスタントにベスト8、ベスト4に進んでいないといけない。どんな大会でも、優勝ってそういうことだと思うんだよね。いきなり上には行けないよ」
後藤「ブルガリアや韓国、トルコのように、ベスト4まで突然行けることはあるんだよ。だけど、このチームが決勝に来たのか、というところはまずないよね。前回大会でもモロッコが良いと言われていたけど、結局、決勝まではたどり着けなかった」
大住「2018年のクロアチアの決勝進出は意外だったけど、旧ユーゴスラビアの分裂に伴って初出場となった1998年には3位になったし、前回大会でも3位になった。そういうチームが決勝に進むと思うんだよね。もちろん、優勝の可能性がないと言うわけじゃない。でも、優勝ということを掲げるにあたり、ベスト4で負けて悔しいと思うようなチームになっていかないといけない、ということだよね」
後藤「でも、目標というのは、常に現実より少し上のものを掲げるべきだからね」
■福田師王は「ちょっと早い」?
――まずは一歩ずつの成長が必要です。伸びてほしい特定の選手やポイントはありますか。
大住「サウジ戦で、枠内シュートは何本あったんだろう。シュートは枠内に飛ばさないと得点の可能性はゼロなんだよね」
後藤「今回のサウジ戦みたいに力のあるチームを相手に0-0で引き分けたら、GKに何か賞をあげたくなるけれど、サウジのGKにそれほどすごいセービングはなかったよね」
大住「なかったね。日本のシュートがあんなに浮くことが理解できない。コンディションの影響ももちろんあると思うけど…。あとは、現在は招集されていない選手に、大きく成長して、メンバーに割って入ってきてほしいよね。佐野海舟なんて、いつ呼ばれて出ても十分できるんじゃないかと思うけど、特にストライカーが欲しいかな」
後藤「上田綺世は精いっぱいやっているし、小川航基もそう。でも、急激に伸びるかというと、そういう年齢ではないとも思う。誰か化けるとすればもう少し若い世代、塩貝健人あたりかな。福田師王でもいいけど、ちょっと早いかな。ストライカー的な選手は1年でも急成長しないとは言えないから期待はしているけど、確率は低いだろうなという気はするよね。それよりも可能性があるのは、鈴木彩艶がこの夏にもっと大きなクラブに移籍して、さらに経験を積んですごいGKになってくれること。新しいストライカーが登場するよりは、そのほうが可能性はあり得るんじゃないのかな」
大住「なるほど」
■来年には「新ボランチコンビ」も…
――他のポジションではどうでしょうか。
後藤「藤田譲瑠チマがどこか大きなクラブに行って、急成長するとか」
大住「彼は可能性があるよね」
後藤「それこそ遠藤航と守田英正が鉄板のボランチコンビではなく、来年には佐野海舟と藤田が並んでいるかもしれない。あり得ないことじゃないよ」
大住「実際、かなりできそうな気がするよね。鈴木唯人もいいと思うんだけどね。ただ、デンマークか…」
後藤「夏に5大リーグにでも移籍したら、評価も変わるかもしれないね」
大住「年齢(23歳)を考えても、そろそろ咲かないといけないよね」
――他の選手にとっても、夏の移籍が重要になりそうです。
後藤「それはそうだよ。まず、試合に出られなくなったら、おしまい。なるべくレベルの高いクラブに行って経験を積みたいけど、あまり上のクラブに行くと出られなくなるから、悩ましいところだよね。こればかりはコントロールが効かないものね。出られるつもりで移籍したら、監督が代わっちゃうとか」
大住「サッカー選手には、そういう運・不運がつきものだからね」
後藤「どんな監督でも使わざるを得ないくらい、すごい選手になれば話は別だけど」
大住「遠藤でさえ、現状は苦しんでいるわけだからね」