サッカー日本代表の森保一監督(56)が3日、都内で開かれた内外情勢調査会で約700人を前に講演を行った。W杯初優勝への思いを語った上で、悲願達成に向けて“サッカー界の大谷翔平”登場を熱望した。 質疑応答の時間で、参加者に「日本代表が今一番…

 サッカー日本代表の森保一監督(56)が3日、都内で開かれた内外情勢調査会で約700人を前に講演を行った。W杯初優勝への思いを語った上で、悲願達成に向けて“サッカー界の大谷翔平”登場を熱望した。

 質疑応答の時間で、参加者に「日本代表が今一番足りないもの」を問われ、柔和な笑みを浮かべた森保監督。これまで何度も重要性を強調してきた「個の力」と回答した。例としてメッシ、C・ロナウド、マラドーナ、ペレら歴史に残る世界的スーパースターの名前を挙げた後、野球界の怪物にも言及した。

 「野球でいうと大谷さんみたいな。大リーグでも突出しているような、そういう力ある選手がまた日本代表として戦ってくれるようになると、ますます日本は強くなる」 3月には、日本史上最速となる最終予選3試合を残してのW杯出場が決定。森保監督は「今が最強」と現在の強さを認める中で「さらに上の突き抜けた力をつけてほしいことはチームで共有している」という。そのメッセージは選手にも届いている。同月にはMF堂安律が「誰かがバロンドール(世界最優秀選手)を取るくらいまでのレベルに」と言葉にしていた。

 優勝した23年のWBCでも大谷の個の力は際立っていた。そんな真の中心選手が26年W杯のピッチにいれば、ベスト16の壁突破、その上の新しい景色が見えてくるはずだ。