東京Vの城福浩監督が3日、横浜FM戦(5日・日産スタジアム)に向けて会見を行った。 3月31日にポルティモネンセ(ポルトガル)から期限付き移籍での加入が発表されたFW川崎修平について質問を受けると「我々の足りないピースを埋めてくれる一人に…

 東京Vの城福浩監督が3日、横浜FM戦(5日・日産スタジアム)に向けて会見を行った。

 3月31日にポルティモネンセ(ポルトガル)から期限付き移籍での加入が発表されたFW川崎修平について質問を受けると「我々の足りないピースを埋めてくれる一人になりうると判断した。海外のクラブとの交渉になるので難しかったと思いますが、強化部が色々と奔走してくれて、登録するに至れたのはクラブ全体が努力してくれた結果。あくまでも大事なのは、彼がこのチームの戦力になりうるかどうか。そこは我々がフラットに見た。コンディションが上がっていくことが前提ですけど、十分になりうるという判断をしたことが大きい」と、獲得に至った経緯を説明した。

 その上で、その存在がチームの起爆剤になることを期待した。川崎はG大阪の下部組織を経て、21年にG大阪からポルティモネンセへ完全移籍したが、移籍後に度重なるケガや出場機会に恵まれないなど、苦しい経験もした。会見では昨年、メンバー外から出場機会を増やして存在感を示したMF松橋優安を引き合いに出し、「去年の松橋優安と言えば分かると思いますけど、おそらくそれよりもはるかに難しい立場で、それよりもはるかにサッカーをやって生活をすることがどれだけありがたいかを痛感しながらピッチに立っている選手は、このチームにとって原点を思い出すのに、非常にありがたいです。それを利用する訳ではないですけど、彼は本当におそらく心底ボールを追いかけられる、それで生活を出来ることのありがたさを感じていると思うし、まさにはい上がっていこうとするそのメンタリティーは、スタート位置は去年の松橋優安よりも難しい状況と認識していますけど、まさに彼がそういう姿勢を見せてくれることで、周りが常に自分たちの原点に立ち返る、思い出させてくれる選手の一人になるだろうということも確信を持てたので、契約する方向でお願いしました」と話した。

 もちろん、戦力として期待するのはゴール前での決定力。「ゴール前の技術は形を持っているし、簡単に失わないし、フィニッシュも枠を捉える力を持っている。なかなか教えられないものを持っているので、早くコンディションを上げてもらって、得点が必要なシチュエーションが来た時にはすぐにアジャストしてくれるんじゃないかなと思います」と指揮官。開幕してから最初の補強選手に、大きな期待感を示した。