NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25ディビジョン1 第14節(リーグ戦)カンファレンスA2025年4月5日(土) 12:00 秩父宮ラグビー場 (東京都)横浜キヤノンイーグルス vs 浦…

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第14節(リーグ戦)カンファレンスA
2025年4月5日(土) 12:00 秩父宮ラグビー場 (東京都)
横浜キヤノンイーグルス vs 浦安D-Rocks

浦安D-Rocks(D1 カンファレンスA)


久しぶりの公式戦となるイズラエル・フォラウ選手。「スペシャルな何かをするのではなく、タックルやディフェンスなど、基本を大事に自分の仕事を全うしたい」

浦安D-Rocksは今節、秩父宮ラグビー場に乗り込み、横浜キヤノンイーグルスと対戦する。今季初勝利を挙げた縁起のいいスタジアムで、勝ち点を積み上げ、順位が近いチームに少しでもプレッシャーを掛けたい。

レギュラーシーズンも残り5試合となったタイミングで、イズラエル・フォラウの名前が再び15番のポジションに刻まれた。

1月11日の第4節・東芝ブレイブルーパス東京戦の後半34分、鮮やかな攻撃から王者に追いすがる豪快なトライを決める。力強いランで相手を切り裂き、完璧に中央を突破。長い距離を駆け抜け、グラウンディングした瞬間に大きな歓声が沸き起こった。

しかし、その代償は大きかった。ダッシュの際に足を負傷。その試合は最後までプレーしたが、そのあとはしばらく、メンバー表からフォラウの名前はパタリと消えた。

「あのシーンは、ステップを切ったときに自分でも『あっ』と思いました。でも、けがはラグビーの一部なので。フラストレーションはちょっとありましたけど、いまはこうやって戻ってこられて良かったです」

数カ月にわたるリハビリの期間ではメンタルの部分を大事にしながら体作りに取り組み、3月下旬になってチームに合流。すでに3月30日のクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの練習試合で実戦復帰を果たし、試運転は済ませている。状態は上々な様子だ。

復帰を前にして話を聞くと、パワフルで闘争心むき出しのジャージー姿とはまるで別人のような柔らかい表情で、元オーストラリア代表は意気込みを語った。

「長い間、プレーできていなかったですけど、久しぶりにメンバーに入れて、チームの一員として大事な試合を戦えることを楽しみしています。スペシャルな何かをするのではなく、タックルやディフェンスなど、基本を大事に自分の仕事を全うしたいです」

ピッチを離れれば穏やかでのんびりしているというフォラウであるが、ラグビーとなると話は別である。心の奥底に元来備わっている“闘うスイッチ”が入り、それが自らをかき立てる。ラスト5試合、そしてその先へ、帰ってきた“イジー”(フォラウの愛称)がチームに魂を注入する。

(須賀大輔)