日体大の入学式が3日、東京・世田谷区のキャンパスで行われた。昨夏パリ五輪のレスリング女子53キロ級金メダルの4年生、藤波朱理が歓迎の辞の大役を担った。「2回目だったので、緊張せずに。ちょっと慣れてきました」と笑顔で振り返った。 2028年…

 日体大の入学式が3日、東京・世田谷区のキャンパスで行われた。昨夏パリ五輪のレスリング女子53キロ級金メダルの4年生、藤波朱理が歓迎の辞の大役を担った。「2回目だったので、緊張せずに。ちょっと慣れてきました」と笑顔で振り返った。

 2028年ロサンゼルス五輪は57キロ級に階級を上げての連覇を狙っている。13日のU23(23歳以下)世界選手権(10月・セルビア)の選考を兼ねるジュニアクイーンズカップ(東京武道館)が転級後初の公式戦となる。「57キロ級でどこまで通用するのか、どういうレスリングができるのか。道のりは簡単ではないと思いますが、成長していく自分も楽しみながら、本当に一から挑戦者の気持ちで、新しい気持ちで頑張っていきたい思いです」と抱負を語った。

 中2から公式戦139連勝中の女王は、階級を上げても「戦い方は大きくは変えないです」と得意のタックルを生かした攻撃型のスタイルを継続していく意向だ。ただ「フィジカルの差は出てくると思うので、負けない体作りやスタイルは常に考えて練習しています」と筋トレなどにも励んでいるという。減量の負担は大幅に軽減され「きつさは今はあまりなくて、本当に試合に集中できているなという感じです」と好調をアピールした。

 また13日の転級後の初戦を終えた後は、6月の明治杯全日本選抜選手権(東京体育館)に出場し、9月の世界選手権(クロアチア)を目指す考えを示した。