日体大の入学式が3日、東京・世田谷区のキャンパスで行われた。レスリングで昨年4月のアジア選手権男子グレコローマンスタイル82キロ級を制した吉田泰造が新入生代表の宣誓を行った。大役を担った吉田は「予行練習で気づいたんですけど、ちょっと声が高…
日体大の入学式が3日、東京・世田谷区のキャンパスで行われた。レスリングで昨年4月のアジア選手権男子グレコローマンスタイル82キロ級を制した吉田泰造が新入生代表の宣誓を行った。大役を担った吉田は「予行練習で気づいたんですけど、ちょっと声が高くて、大きい声を出したら裏返っちゃって、藤波朱理さんにも笑われちゃいまして…。あまり慣れていなくて大きい声で返事できなかったところがちょっと心残りです」と笑わせた。
昨年のアジア選手権で日本の男子史上最年少で優勝を果たしたが、先月の同大会では5位で連覇ならず。「自分のレスリングはアタック型だと思うんですけど、それを相手にわかられていた」と海外勢のマークが厳しくなったことを実感。「守られて、自分が無理やり攻めたところを返されたりという試合展開が多く、自分は勢いで流れで取っちゃう、感覚で取っちゃうところがあって…。大きい技は得意なんですけど、細かい技があまり得意ではないので、細かい技をつけることによって大きい技がかかるようにしないと。今はそれが一番の課題です」と自己分析した。
男子グレコローマンスタイル77キロ級で昨夏パリ五輪金メダルの日下尚(三恵海運)は香川・高松北高、日体大の先輩でもある。既に練習で胸を借りているといい、吉田は「まだ何もできないぐらいボコボコに負けちゃうんですけど」と頭をかきつつも、「日下先輩に勝てるようになれば金メダリストになれると思うので、必死にしがみついて強くなってやろうと思っています。4年生の時に(28年の)ロサンゼルス五輪があります。そこで優勝するために、この4年間、大学生活を楽しみながらも、夢のために、すべてをレスリングにささげて頑張っていきたいと思っています」と決意表明した。