佐々木を叱咤し、大成に向けた金言を贈ったサバシア氏。(C)Getty Images 期待の裏返しか。乱調と制球が定まらない佐々木朗希(ドジャース)に対する風当たりは、開幕時よりも強まってきている。 現地時間3月29日、メジャー2登板目となっ…

佐々木を叱咤し、大成に向けた金言を贈ったサバシア氏。(C)Getty Images
期待の裏返しか。乱調と制球が定まらない佐々木朗希(ドジャース)に対する風当たりは、開幕時よりも強まってきている。
現地時間3月29日、メジャー2登板目となったタイガース戦で、佐々木は「技術的なところでコントロール仕切れなかった」と初回から乱調。押し出しで1点を失うなど、1回2/3(61球)を投げ、被安打3、4四球、2失点。課題の制球力を露呈した。
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降板後、足早にロッカールームに下がった佐々木は、デーブ・ロバーツ監督に呼び戻される形でベンチに。すると、よほどショックだったのか、両目を赤くしながら戦況を見つめた。
日本球界でもノーヒットノーランを達成するなど、高い能力を認められ、ポスティングでロッテからドジャースに移籍。鳴り物入りで入団したとあって、期待は“超”がつくほどに特大。それゆえに周囲をぎゃふんと言わせる内容を見せられていない佐々木には、シビアな評価が飛び始めている。
「ロッカールームで泣くべきだ」
そう叱咤するのは、元ヤンキースの怪腕C.C.サバシア氏だ。
現役時代にはMLB通算251勝、3093奪三振をマークしたサバシア氏。今年1月に米野球殿堂入りを果たし、名実ともにレジェンドとなった名左腕は、米紙『USA Today』のポッドキャスト番組内で、佐々木について問われた際に「彼ほどの選手が、(メジャーの)キャリア2試合目のベンチで泣く姿を見るのはつらいし、見たくない」と指摘。威風堂々と振る舞うべきという“エース論”を語った。
「むしろ、彼がもっと上のレベルでそう振る舞うのを見たかった。感情を表に出すのは問題ないけど、せめてロッカールームでああいうことはやるべきだ。もしも、俺がドジャースにいたら、ササキが感情をあらわにするのを他のチームには見せたくないからね」
かくいうサバシア氏も、佐々木のポテンシャルには「あの腕には才能があるし、大丈夫だと思う」と太鼓判を押す一人だ。大成を願うからこそ、「泣くべきじゃない」と自覚を促した。
果たして、レジェンドからも金言を向けられた「怪物」は次回登板でいかなるパフォーマンスを見せるか。現地時間4月5日に予定されている敵地でのフィリーズ戦に注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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