6日、第69回大阪杯(GI、芝2000m)が阪神競馬場で行われる。今年は、香港ヴァーズ3着からJ.モレイラと引き続きコンビで挑むステレンボッシュ、昨年覇者ベラジオオペラ、重賞2連勝中のシックスペンス、日経新春杯を圧勝したロードデルレイらが出…

6日、第69回大阪杯(GI、芝2000m)が阪神競馬場で行われる。

今年は、香港ヴァーズ3着からJ.モレイラと引き続きコンビで挑むステレンボッシュ、昨年覇者ベラジオオペラ、重賞2連勝中のシックスペンス、日経新春杯を圧勝したロードデルレイらが出走予定。

ここではGI昇格後の過去8年のデータから配当傾向、人気傾向を分析して、“儲かる買い方”をジャッジする。

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■3連複より馬連・馬単に妙味

過去8年において、1番人気は【2.1.2.3】、2番人気【3.1.1.3】と上位人気が安定しているものの、過去には9番人気アルアイン、8番人気ポタジェといった伏兵の勝利もある。また2019年から1番人気が連敗中で、単勝の平均配当は1403円をマークしている。伏兵を狙うなら「単勝」勝負もあり。

1~3番人気が揃って連対を外したのは8回中1回のみだが、1~3番人気同士のワンツー決着は2回にとどまっており、馬連の平均配当は5358円。3桁配当は2023年の830円だけで、万馬券は2回。10~30倍台が5回あり、このあたりが中央値となる。馬単の平均配当は1万2824円。1番人気の負けが続いている現状から「馬単」も買い。3連複の平均配当は1万3704円なので、馬券の組み立て方としては、「馬連+馬単」か「3連複+馬単」で的中率と回収率をカバーするのがベター。

■好走馬24頭中23頭が4、5歳馬

春の中距離GIということで充実期に入る4、5歳馬が中心となるレース。4、5歳馬【8.7.8.60】のうち、休み明け2、3戦目になる馬は【5.3.6.24】と好走率アップ。一方、休み明けの馬は【3.3.2.20】で、このうち前走国内GI2番人気以内または海外GI組が【2.3.1.5】。好走馬はすべて当日3番人気以内なので、休み明けの実績馬が始動戦で結果の残すといった構図になる。休み明け2戦目を迎えるシックスペンス、香港ヴァーズ3着からの臨戦となるステレンボッシュは人気でも逆らうのは危険か。

好走馬は4、5歳馬に限られるものの、6番人気以下が毎年のように馬券に絡む大阪杯。近2年は1、2着こそ3番人気以内馬だったが、3着に2桁人気馬が入り、配当を押し上げた。6番人気以下の4、5歳馬【2.2.3.41】のうち、前走3着以内が【0.0.1.23】とまったく振るっておらず、4着以下が【2.2.2.18】と馬券絡み多数。前走の着順を評価する必要はなさそう。また好走馬6頭中5頭はGI好走歴あり。前走京都記念5着のソールオリエンスや有馬記念4着ベラジオオペラは巻き返し可能。ラヴェルは昨年の3着馬ルージュエヴァイユのような競馬ができればチャンスがありそう。

6歳以上は【0.1.0.33】。人気サイドこそ少ないが、5番人気以内でも【0.0.0.5】。前走国内外のGI組でも【0.0.0.5】、前走1着馬でも【0.0.0.7】と、好調の骨っぽい高齢馬でも若い世代に劣ってしまう。唯一好走したのは2017年のステファノス。6歳以上で当日逃げ先行した馬は【0.1.0.2】と、ほとんどの馬において先行力がなかった。ダッシュ力が衰えていたり、そもそも自分の競馬に徹するタイプが目立ち、阪神内回り2000mコースに適した馬が少なかったとも言えそう。今年のメンバーを見渡すと、2000m戦で前で競馬をして好走できた6歳以上の馬はデシエルトのみ。同馬は押さえる価値がありそうだが、その他の高齢馬は厳しいレースを強いられるかもしれない。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ) 馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。