◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 初日(2日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)キャリア初のマッチプレーに臨んだ渋野日向子は世界ランキング20位のイエリミ・…

渋野日向子はイエリミ・ノに敗れて黒星スタート

◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 初日(2日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)

キャリア初のマッチプレーに臨んだ渋野日向子は世界ランキング20位のイエリミ・ノに5&4(4ホールを残して5ダウン)で敗れ、各組4人で総当たり戦を行うグループステージ黒星スタートとなった。

池越えのセカンドで右の木に当てた後、低く強く出したアプローチでピン後方の強い傾斜を使って寄せた9番(パー5)が前半で唯一奪ったホール。「ホントになす術なしでした」と悔しがる完敗だったが、間違いなく先手を取るチャンスがあった。

相手がティショットを右に曲げて刻んだ3番、朝から吹き荒れた冷たい強風もあって距離を残していたセカンドでしっかりグリーンをキャッチした。「あそこは乗れば全然オッケー」。尾根越えの難しいロングパットの後、2.5mほどのパーパットを決められずにこのホールを分けた。「あそこですよね。やっぱりパーパットが入ってくれたら、ちょっとでも変わったかなと思う」と振り返る。

強風も吹き荒れた朝のスタートでなかなかチャンスを作れず

続く4番(パー5)でほぼ同じ距離だったバーディパットを先に打って外し、1ダウン。タフな打ち上げのアプローチで奥の傾斜を使おうとしてしのげなかった6番も相手に長いパーパットを決められた。7番(パー5)は2mほどのバーディパットがカップをクルッと回って決まらず、8番(パー3)では上からミドルパットを沈められて4ダウン。一気に流れを持っていかれた。

2月「ファウンダーズカップ」で初優勝を飾ったノは、“ゼロトルク”をうたうLABゴルフの長尺パターを使っている今季、パッティングのスタッツが劇的に向上。昨季129位(-0.35)だったスコア貢献度がここまで49位(+0.38)となっている。

パッティングを決め切れなかった

「イエリミはやっぱりタッチを合わせるのも、ラインを読むのもすごく上手。自分のショットもそんなに乗っていなかったですし、パッティングで何とかしのげれば…みたいな感じだった。そのゴルフをやっている時点で、こういう差がついてしまったのかな」。グリーン上が好調な相手にショットで重圧をかけられず、パッティング勝負になれば苦しくなる。

マッチプレーならではの駆け引きを味わうよりも「自分でいっぱいいっぱい」だった14ホール。2日目は同じく初戦を落とした笹生優花との日本勢対決になる。「勝つしかないので、頑張ります」と練習場に直行した。(ネバダ州ラスベガス/亀山泰宏)