◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 初日(2日)◇チャンピオンズリトリート(ジョージア州) ◇6450yd(パー72)「1年以上は出ていなかった」と長らく実戦から離れていた2021年大会覇者の梶谷翼。1バーディ、5ボギー…

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 初日(2日)◇チャンピオンズリトリート(ジョージア州) ◇6450yd(パー72)
「1年以上は出ていなかった」と長らく実戦から離れていた2021年大会覇者の梶谷翼。1バーディ、5ボギー2ダブルボギーの「80」で8オーバー69位と出遅れる結果になったが、悔しそうな表情をのぞかせながらもバッグを担ぐ岩本砂織キャディと笑顔で会話をしながらプレーしていた。
久しぶりの試合は「楽しいですね」とうなずく。「自分は一人でコツコツと目標に向けてやっていくというよりは、“あの人に勝ちたい”とか思う方がやる気が出るタイプ」であることを改めて実感したという。そんな闘争心を内に秘めながら、「今日はいろいろ試行錯誤をしながら決めた課題をやるだけ」という思いでホールを進めた。

本大会は2021年の優勝により5年間の出場資格を持ち、2年前にも出場した。「出たことがある試合だから“久しぶり”といっても緊張感はないと思っていたけど、いつもの(ショットの)リズムが出てこなくて。最初は不安だった」という。それでも、7歳からゴルフを始めて2019年「日本ジュニア」を制するなど、重ねてきた試合経験は体に染みついている。出だしの1番で1Wを振ったティショットは確実にフェアウェイを捉え、パーで滑り出した。
4番からの2連続ボギーはいずれも3パットによるもの。7番ではピン右6m超から沈めてバーディを獲り返したが、8番(パー3)、9番(パー5)ではグリーン上でのプレーに苦しみ再び連続ボギー。自信を持ってショットが打てている分、ショートゲームの課題が浮き彫りになった。

36ホール終了後の30位タイまでが予選通過の条件。暫定カットラインはイーブンパーと遠く離れているが、大きく戦略を変えるつもりはない。「課題をやりきったうえで、フィードバックしたものを日本に持ち帰って(次への)準備に充てたい」。少しの休憩を挟み、あすの第2ラウンドに備えて練習場へと向かった。(ジョージア州エバンス/石井操)