◆プレミアリーグ第30節 ブライトン0-3アストンビラ(2日、英ブライトン、ファルマー・スタジアム) 2日、英国ではプレミアリーグの第30節が前日に引き続き6試合行われ、日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンはホームでアストンビラと…

◆プレミアリーグ第30節 ブライトン0-3アストンビラ(2日、英ブライトン、ファルマー・スタジアム)

 2日、英国ではプレミアリーグの第30節が前日に引き続き6試合行われ、日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンはホームでアストンビラと対戦。来季の欧州CL出場権内の4位チェルシーが勝ち点「49」。ここから勝ち点「44」の10位ボーンマスまでわずか5点差以内で7チームがひしめく中、7位ブライトンと9位アストンビラの対戦。来季の欧州戦参戦を狙うチームにとってはまさに勝ち抜き戦の様相となり、激しい試合が予想された2点差の眼下の敵であるアストンビラとの対戦にも、三笘は定位置の1.5列目左サイドで先発した。

 代表ウィーク直後のFA杯準々決勝から中3日で先発した。相手は今季の欧州CL準々決勝に駒を進めたアストンビラ。3月の公式戦は4戦全勝。好調相手の試合となったが、ブライトンが試合開始直後からポゼッションを支配し、攻勢に試合を進めた。

 前戦のノッティンガム・フォレスト戦では見せ場がなかった三笘だが、この試合では左サイドから再三好クロスを放ち、オンターゲットのシュートも打って存在感をぐっと強めた。

 ところが先制点を奪ったのは押し込まれていたアストンビラ。後半6分、アストンビラMFロジャースが放ったロングボールの先にいたのがマンチェスターUからレンタル移籍中のラシュフォード。GKと1対1の体勢から冷静に右足を振って1点をリードした。

 一方のブライトンもすかさず反撃した。アストンビラ先制点のわずか4分後の後半10分、MFアヤリのスルーパスが敵陣のPA内に飛び込んだ三笘に通った。日本代表MFがこのボールを右肩でトラップ。このボールが右に流れて、こぼれ球にアディングラが右足を合わせ、アストンビラ・ゴールのネットを激しく揺らした。ところがこのゴールはVARの末、三笘が肩でボール落としたプレーがハンドボールと判定され、ブライトンの同点弾が取り消しとなった。

 後半33分にまたもアストンビラがロングボールからアセンシオが加点。さらに後半アディショナルタイムの最終分にもマレンのゴールで3-0とされた。

 試合のデーターはブライトンが55%のポゼッションを握り、アストンビラの8本を上回る11本のシュート放ったが、結果は0-3。きつねにつままれたようなスコアに試合後、三笘はまず「(アストンビラの)3-0の内容ではなかった」と語って、強いアストンビラを相手に互角のパフォーマンスだったことを主張した。しかし「これもサッカー。ホームで(アウェーチームの)3-0はサポーターをがっかりさせてしまった」と話し、完敗を認めた。

 この試合で8位に落ちたとはいえ、まだまだ上位争いは続く。三笘は「どのチームもチャンピオンズリーグを狙っています」と語ると、鎌田がいるクリスタルパレスとの次戦をにらみ、「前回の対戦で負けていますし、彼らのいいところを出さないようにしないといけない」と続けて、来季の欧州戦参戦のためにリーグ戦2連敗は絶対に避けなければならない状況をしっかりと見据えていた。