「ヤクルト5-4広島」(2日、神宮球場) 悪夢のようだ。延長十回、大はしゃぎするヤクルトナインを尻目に広島・塹江敦哉投手は片膝を地面に突いてうなだれた。3点リードで八回に突入するも、そこから逆転されてのサヨナラ負け。若手の成長株・二俣も負…

 「ヤクルト5-4広島」(2日、神宮球場)

 悪夢のようだ。延長十回、大はしゃぎするヤクルトナインを尻目に広島・塹江敦哉投手は片膝を地面に突いてうなだれた。3点リードで八回に突入するも、そこから逆転されてのサヨナラ負け。若手の成長株・二俣も負傷交代となり、ダメージの大きな敗戦となった。

 4-4の延長十回から登板した塹江は先頭・オスナに左中間を破られる二塁打を浴びると、1死一、二塁から丸山和に右前へのサヨナラ適時打を浴びた。開幕戦でも2失点している左腕は昨季2戦連続失点はなかったが、今季は初登板から2戦連続失点。「何とか0でつなぎたかったけど、結果的にそうならなかったので申し訳ない」と責任を背負った。

 4-1の八回に登板したハーンも誤算だった。先頭・サンタナのボテボテのゴロが内野安打となり、満塁から古賀に走者一掃の同点適時二塁打を食らった。新井監督は「サンタナの打ち取った当たりが内野安打になる不運もあったから。次の登板で頑張ってもらいたい」と前を向かせたが、「ストロングポイント」と語るブルペン陣にほころびが生じた。

 心配なのは負傷交代した二俣の状態。延長十回に犠打を試みた際にボールが顔面を直撃し、口元を抑えてそのままベンチへと退いた。指揮官は「歯が2、3本折れている。病院に行っている」と説明。ここまで1番打者として奮闘している希望の星が離脱となれば、1敗以上に痛い。