「中日0-2巨人」(2日、バンテリンドーム) 指揮官の“金言”を胸に右腕が快投を演じた。巨人は先発・山崎が8回5安打無失点で今季初勝利。「監督も『行ってこい』と送り出してくれて気合が入っていた。皆さんが何とかいい方向にと、手助けをしてもら…
「中日0-2巨人」(2日、バンテリンドーム)
指揮官の“金言”を胸に右腕が快投を演じた。巨人は先発・山崎が8回5安打無失点で今季初勝利。「監督も『行ってこい』と送り出してくれて気合が入っていた。皆さんが何とかいい方向にと、手助けをしてもらった。まずは勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。
初回は先頭・岡林に右前打を浴び、味方失策も絡み無死一、二塁の危機を招く。だが、続く細川を三塁への併殺打に打ち取るなどで無失点。「初回をしっかり抑えられたのが八回まで投げられた要因」と、その後は投球に安定感が増した。
オープン戦は結果が出ず、2年連続2ケタ勝利の右腕が開幕ローテを確定できず苦しんだ。その中で阿部監督の一つの助言がきっかけとなる。3月26日のイースタン・オイシックス戦(Gタウン)に登板後、視察に来た阿部監督から「落ち球を変えた方が良い」と指摘された。
キャンプから取り組んできたフォークの投げ方を「まるっきり変えた。自分も正直、投げて来なかった投げ方で投げている」と山崎。この日の登板まで、内海投手コーチと試行錯誤でフォークの改良に取り組んだ。
八回2死二塁では上林からフォークで空振り三振を奪いガッツポーズ。阿部監督も「完璧な投球。初登板であれだけ投げたら100点」と絶賛だ。苦しみを乗り越えた男が、前夜に連勝が止まったチームに再び流れを呼び込んだ。