ヤクルトが延長10回サヨナラ勝利。古賀優大と丸山和郁がお立ち台に上がった(C)産経新聞社 ヤクルトは4月2日、神宮球場で広島と対戦。前日1日は雨天中止となり、開幕3連敗で迎えたチームは1日遅れの本拠地開幕戦。3点差を追いかける終盤の8回に同…

ヤクルトが延長10回サヨナラ勝利。古賀優大と丸山和郁がお立ち台に上がった(C)産経新聞社
ヤクルトは4月2日、神宮球場で広島と対戦。前日1日は雨天中止となり、開幕3連敗で迎えたチームは1日遅れの本拠地開幕戦。3点差を追いかける終盤の8回に同点に追いつくと、延長10回に丸山和郁のサヨナラ適時打で5-4と勝利を収めた。
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先発の山野太一は初回を三者凡退に抑えたが、先制してもらった直後の2回二死一塁から、サンドロ・ファビアンに左翼席へ1号2ランを浴びて逆転されてしまう。
山野は6回にも二死一塁から末包昇大に左翼席へ1号2ランを運ばれてしまい、この試合は二死から2発を浴びて4点を失うかたちとなった。
打線は逆転を許した後、7回まで無得点が続いていたが、8回に4番手のテイラー・ハーンからドミンゴ・サンタナの内野安打、ホセ・オスナの二塁打、代打・中村悠平の四球で無死満塁の好機をつくる。
山田哲人、代打の濱田太貴は凡退したが、8番の古賀優大が初球を左翼へ弾き返して満塁の走者一掃の適時二塁打で4-4の同点となった。送球エラーの間に三塁にも進み、ガッツポーズも見せた。
昨季は左膝半月板を損傷して手術を受け、1軍出場がなかった26歳が、2年ぶりのスタメンで気を吐いた。「自分を信じて積極的に振っていこうという結果、いい結果になって良かった」と振り返った。
延長10回は一死満塁というピンチに登板した木澤尚文が堂林翔太を中飛、末包昇大を遊ゴロに抑えて切り抜けた。リードした古賀は「守ったら負けだと思った。攻めながらリードした」と振り返り、木澤には「『しっかりインコース使いながら攻めるよ』というのは伝えた」と強気に挑んだ。
流れを引き寄せたチームはその裏、一死一・二塁で丸山和郁が右翼へのサヨナラ適時打で5-4で勝利を収め、連敗を3で止めた。
サヨナラ打の丸山はお立ち台で「木澤さんが闘志あふれる投球で抑えてくれて、流れを持ってきてくれて、そこからまた、ホセ(オスナ)が打ってつないで、絶対に打ってやるという気持ちでいった」と、見事に勝利の立役者となった。
最後は「今年キャンプから突然の訃報が続き、僕ら、ファンの皆さんも悲しい気持ちになったと思います。そのお二方の分まで、今年のヤクルトは絶対に優勝するという気持ちを持っていきたい」と決意。
2月に亡くなった衣笠剛球団会長、つば九郎の担当スタッフに捧げる一打で白星をつかみ、ファンからの大歓声を浴びていた。
[文:別府勉]
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