「明治安田J1、広島1-0鹿島」(2日、エディオンピースウイング広島) 8位・広島が首位・鹿島に完封勝ち。リーグ戦は3試合ぶりの勝利で勝ち点を14に伸ばした。 新戦力がいきなり大仕事だ。前半22分。スローイングから右サイドをジャーメインが…

 「明治安田J1、広島1-0鹿島」(2日、エディオンピースウイング広島)

 8位・広島が首位・鹿島に完封勝ち。リーグ戦は3試合ぶりの勝利で勝ち点を14に伸ばした。

 新戦力がいきなり大仕事だ。前半22分。スローイングから右サイドをジャーメインが抜け出すと、クロスを入れる。これに前田直輝が反応。一度は止められるも、こぼれ球にジェルマンが反応し、再び前田にパス。これ左足で冷静に流し込み、移籍後初ゴールをマークした。

 後半も粘り強く戦い、7試合で13得点をマークしていた鹿島攻撃陣を完封。ホームデビュー戦で値千金の決勝弾を決めた前田は「うれしいです。ジャーメイン選手がいいクロスを入れてくれた。押し込むことができてよかった。絶対結果を残して勝ちたいという思いだった」と笑顔。「これを続けることが大事。満足せずに頑張ります」と先を見据えた。

 スキッべ監督は前田について「スピード、テクニックがある。自分たちのサッカーとすごくマッチしている素晴らしい選手」と絶賛。「全体的にはチャンスを多く作れた。1位のチームを倒せてうれしく思う。週末のセレッソ戦に向けて準備したい」と総括した。

 一方、懸念材料も生まれた。後半25分から途中出場し、直後の同30分にピッチに座り込みベンチに下がった中島洋太朗について指揮官は、「トレーニングの中で半月板の負傷があった。最初は手術せずにそのままいこうとう話だったが、今日の様子を見る限り、それも難しい状況」と長期離脱の可能性を示唆した。

 広島は今季のリーグ戦、4勝1敗2分となった。