◇国内女子◇ヤマハレディスオープン葛城 事前(2日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡)◇6475yd(パー72)昨年4月に双子を出産した有村智恵にとっては2023年4月の「KKT杯バンテリンレディス」以来、2年ぶりのツアー出場となる。…

◇国内女子◇ヤマハレディスオープン葛城 事前(2日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡)◇6475yd(パー72)
昨年4月に双子を出産した有村智恵にとっては2023年4月の「KKT杯バンテリンレディス」以来、2年ぶりのツアー出場となる。
「普段のゴルフでは試合の緊張感を得ることはできない。すでにちょっと緊張している。このコースの難度が緊張感を増幅させているが、今できる全てを出し切りたい」とプロアマ戦を終えて表情を引き締めた。
今年2月に練習を本格化させたが、育児に追われて練習量はツアー参戦時の10%に激減した。飛距離は10ydほど落ちたが、最も気になるのは体力の低下だ。「脚の筋力、そこが一番足りていない。体力を戻す時間もなかった」とラウンド不足を痛感する。
ヤマハとクラブ契約を結び、主催者推薦で出場する以上、盛り上げ役としての任務も心得ている。「予選通過はしたいですし、ホールインワン記録で藤田さいきさんに追いつくこと。運もあるし、技術以上のものがある。カップが開いている限り入る可能性はある。自分を信じて」と力を込める。歴代ホールインワン数は藤田の1位(7回)に続く2位タイ(6回)につけている。前回のホールインワンは出産前最後の出場となった23年の「KKT杯バンテリンレディス」で、今週達成すれば出場2試合連続となる。
週末には愛息たちがコースを訪れる予定だ。「出産して1年が経過して試合に出ているという、自分的にも記念なので。子どもたちが来るのは思い描いていた夢でもある」と気合が入る。「このコースでいくつスコアを打とうが死ぬわけじゃない。ゴルフができるだけで幸せ」と喜びをかみ締める。プロゴルファーとしても、母としても結果にこだわる。(静岡県袋井市/玉木充)