4-4と派手な撃ち合いのなかで久保が存在感を示した(C)Getty Images サッカーのスペイン国王杯準決勝、レアル・マドリー対レアル・ソシエダの2ndレグが現地時間4月1日(日本時間2日)に行われた。120分を戦い抜き、4-4という点…

4-4と派手な撃ち合いのなかで久保が存在感を示した(C)Getty Images

 サッカーのスペイン国王杯準決勝、レアル・マドリー対レアル・ソシエダの2ndレグが現地時間4月1日(日本時間2日)に行われた。120分を戦い抜き、4-4という点の取り合いが繰り広げられた結果、1stレグを1-0で勝利していたレアル・マドリーが2戦合計5-4のスコアで決勝進出を決めている。敗れたレアル・ソシエダの久保建英は延長前半までプレーし、2点に絡むパフォーマンスで古巣を相手に意地をみせた。

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 1戦目の結果からビハインドを負って敵地での2ndレグに臨んだレアル・ソシエダは、16分にアンデル・バレネチェアのゴールで先制。その後、同点に追いつかれるも、後半に入り久保が立て続けにチャンスを演出する。72分に久保のドリブルからボールをつなぐと、最後はパブロ・マリンの折り返しが相手ゴールキーパーに当たり、オウンゴールとなって勝ち越し。その8分後にも、久保のアシストでミケル・オヤルサバルの得点が生まれた。

 この時点でレアル・ソシエダが合計スコア3-2と優位に立ったが、直後にジュード・ベリンガム、オーレリアン・チュアメニに連続で決められ再び1点を追う立場に。しかし、アディショナルタイムにオヤルサバルがこの日2得点目を挙げたことで、延長戦に突入。土壇場で粘りをみせたレアル・ソシエダだったが、延長後半の115分、CKからアントニオ・リュディガーのヘディングシュートでゴールを割られ、これが決勝点となり、壮絶な打ち合いの末、レアル・ソシエダは決勝進出を逃した。

 勝利まであと一歩に迫ったレアル・ソシエダの中で、攻撃面で存在感を放った久保に対して、現地メディアは高い評価を与えている。

 ラ・リーガを中心にスポーツ情報を発信する『MUNDO DEPORTIVO』では背番号14のプレーについて、「前半は物足りなかった」と指摘。だがその上で、「後半にかけて存在感を増した。(エドゥアルド・)カマヴィンガの守備に抑え込まれていた状態から抜け出し、右サイドでチームに活力を与えるプレーをみせた」と振り返った。

 また、現地メディア『ELDESMARQUE』では、個人採点で軒並み高得点が与えられているレアル・ソシエダの中で、久保をチーム最高タイとなる「8」と評価。「右サイドからのプレーが起点となり、レアル・ソシエダの2点目と3点目が生まれた」「攻撃の際には常に彼を頼りにし、相手ゴールを脅かそうとしていた」などと賛辞を並べている。

 ファイナル進出を懸け、久保をはじめレアル・ソシエダのメンバーはビッグクラブと真っ向勝負を挑み、惜しくも敗れた。だが最後まで勝利を目指し身体を張り続けた数々のプレーは、シーズン終盤の戦いに繋がると確信させる、見事なパフォーマンスだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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