日本ファンの角田に対する期待は膨れ上がっている。(C)Getty Images 4月4日、F1第3戦日本GPが開幕する。今年で2度目となる「春の鈴鹿」は、先月末に発表された角田裕毅のレッドブル昇格により、例年以上の大きな期待に包まれた中で開…

日本ファンの角田に対する期待は膨れ上がっている。(C)Getty Images

 4月4日、F1第3戦日本GPが開幕する。今年で2度目となる「春の鈴鹿」は、先月末に発表された角田裕毅のレッドブル昇格により、例年以上の大きな期待に包まれた中で開催を迎える。

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 新たな環境に身を置くこととなった角田の存在に加え、新シーズン序盤で行われる日本GPでは見どころが満載だ。すでに各国メディアによるレースの展望なども伝えられる中、F1公式サイトも3月31日、「2025年日本GPで注目すべき5つのストーリーライン」と銘打った特集記事を配信した。

 その中で最初のトピックとして挙げられているのが、やはり母国GPでの角田の走りだ。同メディアは「彼にとって今回の母国レースはこれまでにないほどの期待と関心を集めることになる」と綴っている他、今回のレッドブル入りについても、「一貫して強力なパフォーマンスを見せ続けた結果だ」と評している。

 またその上で、「しかし、ツノダの挑戦は決して容易なものではない」と指摘する。新チームでの難しさに加え、「マックス・フェルスタッペンでさえ時折ペースに苦しんでいるのが現状だ」と現在のチーム事情にも言及。だが一方では、前戦の中国GPの後半でフェルスタッペンの走りに復調の兆しが感じられたと振り返り、「その改善に希望を見出したツノダは、鈴鹿で早期に適応しようと全力を尽くすだろう。彼は地元ファンの圧倒的な声援を受けながら挑むことになる」としている。

 さらに角田以外の話題としては、今季好調を維持するマクラーレンのランド・ノリス、オスカー・ピアストリの争いにもフォーカス。「開幕からまだ直接のバトルを繰り広げてはいない。果たして2025年の鈴鹿で、その瞬間が訪れるのだろうか」と期待を寄せる。

 他にも、中国GPではチーム2台に失格という裁定が下されたフェラーリの巻き返しも注目ポイントに。同メディアは、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトンとも過去2レースが低調な内容に終わっているとして、「シーズン後半に他チームに大きな差をつけられないよう、確実にポイントを獲得することが重要となる」と主張する。

 トピックではこれらに加え、レーシングブルズ降格となったリアム・ローソン、今季よりウイリアムズのシートに座るカルロス・サインツ、それぞれの鈴鹿でのパフォーマンスも見どころとして挙げている。もちろん、出場するすべてのドライバーの走りにモータースポーツファンの視線が注がれることは間違いない。間もなく幕を開ける日本GP、さまざまなドラマが起こる予感はすでに高まり続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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