5回5失点の伊藤「僕も甘さはあった。わかっていても打たれないように」■ソフトバンク 5ー1 日本ハム (1日・エスコンフィールド) 日本ハムの伊藤大海投手が1日、エスコンフィールドで行われたソフトバンク戦に先発するも5回9安打5失点で黒星を…
5回5失点の伊藤「僕も甘さはあった。わかっていても打たれないように」
■ソフトバンク 5ー1 日本ハム (1日・エスコンフィールド)
日本ハムの伊藤大海投手が1日、エスコンフィールドで行われたソフトバンク戦に先発するも5回9安打5失点で黒星を喫した。本拠地開幕戦のマウンドを託されたがチームの連勝は3で止まり「悔しいです」と唇を噛んだ右腕。新庄剛志監督も不思議がるほどに投じる球はことごとく鷹打線に捉えられ、「気持ち悪さは感じていました」と明かした。
昨季14勝&勝率.737で2冠に輝いたエースの“らしくない”姿だった。初回先頭の周東に四球を与えて二盗を許し、中村晃と柳田の連打であっという間に1点を失った。2回も立ち直ることはできず周東と中村晃に連続適時打を許した。
指揮官が「凡打でもすごい捉えられていましたよね、全て。何かあるのかな。ことごとく、あれだけ捉えられるもんかっていう風にベンチでは見ていました」と首をかしげたほどの“異変”。伊藤本人はこう分析した。
「スライダーが通らなかったっていうのもありましたし、真っすぐもことごとく弾かれていたので気持ち悪さは感じていました。研究もそうですし、こう行こうっていうのをすごく意図的に感じたので。僕も甘さはあったと思うので、わかっていても打たれないようにしないといけないというか、しっかりしたコースでいけばそういう結果にはならないと思うので」
4回はこの日唯一の3者凡退。「普通に投げると合っちゃっていたので」と打者のタイミングをズラすなど試行錯誤したが、5回には柳田と今宮にソロを浴び、3万人を超える大観衆からはため息が漏れた。
新庄監督は「伊藤くんに関しては意外と出鼻をくじかれたほうが一番いい成績を残すかも知れない。これはもう前向きに切り替えて、次はしっかりしたピッチングをしてくれると思うので、それも楽しみのひとつ」と逆襲に期待を寄せた。背番号17がこのまま終わるわけがない。「また気合を入れて、逆に割り切れるのでしっかりやりたい」と前を向いた。(町田利衣 / Rie Machida)