◇国王杯準決勝・第2試合 Rマドリード4―4(5―4)Rソシエダード(1日・サンティアゴ・ベルナベウ) 日本代表MF久保建英が在籍するRソシエダードは、Rマドリードとのスペイン国王杯準々決勝に2戦合計4―5で敗れた。1日に行われた第2戦は4…
◇国王杯準決勝・第2試合 Rマドリード4―4(5―4)Rソシエダード(1日・サンティアゴ・ベルナベウ)
日本代表MF久保建英が在籍するRソシエダードは、Rマドリードとのスペイン国王杯準々決勝に2戦合計4―5で敗れた。1日に行われた第2戦は4―4と打ち合いに。久保は延長前半までプレーし、2ゴールに絡んだが古巣に勝利することはできなかった。
試合はRマドリードのコントロールとRソシエダードの高い位置でのプレスと速攻がぶつかった。前半16分、先取点を挙げたのはRソシエダードだった。センターライン右からDFパブロ・マリンのロングクロスが左からフリーで上がったFWバレネチアに届き、ゴールエリア直前で右足シュート。球はGKの足の間を通ってゴールへ。Rマドリードの守備のスペースを突いたRソシエダードの好プレーだった。これで対戦は同点に直った。
しかしRマドリードの反撃は早かった。同30分、自陣左サイドからFWビニシウスが縦パス。それを走り勝ったFWエンドリッキがドリブル突進し、GKの出先に左足ループシュートで空のゴール中央へ球を送った。国王杯2戦連続ゴールで存在感をアピールした。今季の国王杯で通算5得点と、クリスチアーノ・ロナウドの記録6点に次ぐものになった。
前半終了間際には、エリアの線上で久保がビニシウスにつかまれて倒れる場面があったが、久保の抗議もむなしくペナルティーにはならなかった。ピッチを去るまで審判に理由を求めていたが、主審には笑顔でいなされていた。右ウィングで先発した久保はRマドリードMFカマビンガに競り負け、前半は大きな働きができなかった。
後半に入り、1点を追うRソシエダードが厳しいながらも攻撃を仕掛けた。同25分に久保の左CKからMFスビメンディがシュート。GKの手に阻まれ、こぼれ球もオヤルサバルが決めきれなかった。同27分には久保からのパスのクリアを拾ったパブロ・マリンが右奥の角度の無いところからパス。それがRマドリードのオウンゴールを呼び、追いついた。
同35分、右から切り込んだ久保が正面に切り返し、それをオヤルサバルがシュート。球はアラバに当たってコースを変え、ゴール左上に飛び込んだ。これでRソシエダードが2戦合計で2―3とリード。狂喜するRソシエダードのサポーター。しかしこれがRマドリードの恒例逆転劇の幕開けになると彼らは思わなかっただろう。
同37分、左からビニシウスのパスにベリンガムが右足ボレーをゴール右に突き刺した。次いで同41分、右CKからMFチュアメニがヘディングシュート。正面でGKラミロが取り損ない、球をゴール左に逃した。これで再びRマドリードのリードを奪った。しかしここで終わらない。アディショナルタイムは7分間。後半48分、久保の速攻からチャンスが始まった。右サイドを上がる久保にカマビンガがファウル。このFKをセルヒオ・ゴメスがゴール前に上げ、オヤルサバルがヘディングシュートで4点目を決めた。再び対戦はタイ。わずかな時間にRマドリードが攻めるも、GKの好セーブに阻まれ試合は延長へ入った。
延長前半は疲れの出た選手たちにミスが多く、どちらもゴールを決めきれなかった。久保とオヤルサバルはここで交代。延長後半に入る。延長後半10分、RマドリードFWギュレルの右CKから、正面右で跳んだ同DFルディガーが頭を合わせ、球をゴール左へ流し入れた。これで合計5―4。これ以上はスコアが動かず、Rマドリードが嵐のような試合を制して国王杯決勝に進む。