野村が3号ソロ…新庄監督は厳しさ忘れず「そんな続かないですから」■ソフトバンク 5ー1 日本ハム (1日・エスコンフィールド) 日本ハムの野村佑希内野手が1日、エスコンフィールドで行われたソフトバンク戦の2回に2試合連発となる…

野村が3号ソロ…新庄監督は厳しさ忘れず「そんな続かないですから」

■ソフトバンク 5ー1 日本ハム (1日・エスコンフィールド)

 日本ハムの野村佑希内野手が1日、エスコンフィールドで行われたソフトバンク戦の2回に2試合連発となる3号ソロを放った。昨秋時点で4番に指名していた新庄剛志監督も「どうした!?」と驚く好調ぶり。昨季は56試合で2本塁打の屈辱のシーズンとなった24歳が、もう“昨季超え”を果たした。

 0-3の2回無死、難攻不落のモイネロの低めのスライダー完璧に捉える左越えソロ。2発6打点をマークした3月30日の西武戦に続く一発に「いいタイミングで良いポイントで打てた」と振り返った。

 指揮官は「雰囲気ありますよね、打席の中で。ゆったりタイミングを取って左肩が開かずに捉えるまで、悪いときはちょっとだけヘッドが下がる。ちょっと肩が開いて。今、そのまま腰が回ってボールまでスムーズに出ている打撃をしていますよね」と指揮官が好調の要因を分析する。

 今季1号の際にはベンチで「バツ印」、2号の際には大きく「マル印」を出していたが、この日はベンチの後方でどちらも出さず。「きれいに打ちすぎて、驚いて後ろにいったみたいな」と明かして笑いを誘った。

 昨季は2軍では50試合で打率.349、14本塁打、57打点、OPS1.059と格の違いを見せていた。それだけに「素晴らしいですよね。ずっと無敵の鎌ケ谷での野村くんがそのままエスコンにきたみたいな」と目尻を下げた新庄監督。一方で「そんな続かないですから。甘くないので」と厳しさも忘れなかった。

 4試合で打率.333、3本塁打、7打点、OPS1.442でも、浮かれた様子は一切ない。「僕は今は先を見るというよりかは、毎日どういう打席を、どういう姿で過ごせるかを意識しています」と野村。4番としての風格が漂ってきた。(町田利衣 / Rie Machida)