◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 事前(1日)◇ジョージア州・チャンピオンズリトリート(6450yd/パー72)、オーガスタナショナルGC(6365yd/パー72)2021年覇者の梶谷翼が、歴代優勝者の資格で2年ぶりに…

2021年大会覇者として注目を浴びる梶谷翼

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 事前(1日)◇ジョージア州・チャンピオンズリトリート(6450yd/パー72)、オーガスタナショナルGC(6365yd/パー72)

2021年覇者の梶谷翼が、歴代優勝者の資格で2年ぶりに出場する。昨年も参戦予定だったが、「(米国の)短期大学に行っていたけど、合わなくてやめた。そういうのもあって急きょ日本に帰らないといけず、試合に出らなかった」という。2年前に明かしていたオレゴン大進学を目指すプランも消え、帰国後は関東を拠点に腕を磨いてきた。

開幕前日は2日間の予選ラウンドで使用するチャンピオンズリトリートで18ホールプレー。23年大会の記憶を呼び起こしながら練習ラウンドをした。予選落ちした2年前よりも総距離が40yd伸びたコースは、昨年ハリケーンが直撃した影響のためか当時とレイアウトが異なるホールも。「4番の(セカンド地点にあった)木もなくなっていて。苦戦する人も多かっただろうから『良かった』と思う人もいるかもしれないけど、物足りないというか、寂しさはある」と印象を口にした。

2年前より飛距離は少し落ちているという

本大会でトロフィを掲げて以降、思うように結果を残せていない。米国では競技ゴルフの出場機会が限られ、日本ツアーも2021年「スタンレーレディス」(予選落ち)を最後に出場がない。今週に向けても「勝ったところで(この先が)上手くいくとは思わない。自分のやりたい道を進むために、この大会で経験とか何かをつかめれば」と冷静に見つめている。歴代優勝者のアンナ・デービス(22年)、ロッティ・ウオード(24年)とともに懸かる大会史上初の複数回優勝へ向けても「全く意識はない。常に挑戦者」と等身大の姿で臨むつもりだ。

技術的な目標も「企業秘密です」と多くは語らないが、大事にするのは結果よりも過程。2年前よりも「自分の変化を感じられて新鮮。面白い」と話す。もがきながらも、「一歩ずつ進めたら」と力を込めた。(ジョージア州エバンス/石井操)

SMILES 帰る場所 静かな湖畔の森の影から