「ヤクルト(降雨中止)広島」(1日、神宮球場) 広島・林晃汰内野手(24)が1日、1軍に今季初昇格した。オープン戦最終戦まで1軍に帯同しながら開幕を2軍で迎えた若鯉は、悔しさを活躍につなげると誓った。 新年度の始まりとともに、逆襲の幕が開…

 「ヤクルト(降雨中止)広島」(1日、神宮球場)

 広島・林晃汰内野手(24)が1日、1軍に今季初昇格した。オープン戦最終戦まで1軍に帯同しながら開幕を2軍で迎えた若鯉は、悔しさを活躍につなげると誓った。

 新年度の始まりとともに、逆襲の幕が開ける。林はこの日、神宮球場の室内練習場で調整。主力の離脱は緊急事態だが、自身にとっては定位置奪取への絶好の機会。「このチャンスをモノにできるように」と鼻息を荒くした。

 オープン戦は2試合連発もあった。だが3月23日・オープン戦最終戦後に2軍降格が決定。「めちゃめちゃ悔しかった。見返せるようにやってやろうと思っています」と包み隠さず、闘志をみなぎらせた。巻き返しを図る上では、後輩たちの姿も原動力になりそうだ。

 母校・智弁和歌山は選抜高校野球で準優勝。自身も、かつて同校の中軸を張った。「智弁和歌山のああいう活躍は、本当に刺激になっている。自分も(後輩たちの)刺激になるか分からないけど、それぐらい活躍できるように」。“智弁魂”で1軍舞台に挑む。

 ウエスタン・リーグでは11打数1安打。「1本しか打ってないですけど(打席での)入りは良かった」と決して結果だけに一喜一憂していない。3月29日・中日戦では九回、ウォルターズの158キロを中前に運んだ。「真っすぐをはじき返せて入り方もそんなに悪くなかった。あとは結果を出せるかだけ」。チームに立ちこめる暗雲を、快音で吹き飛ばしてみせる。