「阪神1-7DeNA」(1日、京セラドーム大阪) 阪神の開幕セレモニーが1日のホーム開幕戦・DeNA戦(京セラ)の前に行われた。俳優の渡辺謙(65)がスペシャルナビゲーターを務め、指揮者の佐渡裕(63)が指揮をして楽団が「六甲おろし」を演…

 「阪神1-7DeNA」(1日、京セラドーム大阪)

 阪神の開幕セレモニーが1日のホーム開幕戦・DeNA戦(京セラ)の前に行われた。俳優の渡辺謙(65)がスペシャルナビゲーターを務め、指揮者の佐渡裕(63)が指揮をして楽団が「六甲おろし」を演奏。掛布雅之OB会長(69)や川藤幸三氏(75)ら球団OB8人でのメモリアルファーストピッチセレモニーも実施された。なお、岡田彰布オーナー付顧問(67)は体調不良のため欠席した。

 ドームが暗転し、中堅付近の特設ステージに渡辺謙が登場すると、スタンドはドッと沸いた。「また今日から皆さんの心を燃え上がらせる、虎の道。そう虎道が始まるんです!」。力強く宣言すると、ファンと一緒に「鼓動を鳴らせ 虎道を進め」のスローガンを3度斉唱。これで球場のボルテージは最高潮に高まった。

 佐渡裕氏が指揮を執り、楽団が六甲おろしの生演奏。そして、球団のレジェンドOBにスポットライトが当てられた。掛布OB会長や川藤氏に井川氏、矢野氏と豪華な顔ぶれ。8人同時のファーストピッチで球団90周年という節目のホーム開幕戦は彩られた。

 独特の緊張感。掛布氏も初の経験に「いい気持ちですよね。ちょっと唇が乾いてるから、緊張もしてたかもしれない」と高揚感を表現した。今後は江夏豊氏を甲子園に呼ぶことを検討中。体調との相談にはなるが、球団にも提案はしているという。これも、球団90周年の節目に偉大なOBを大切にしたいという考えからだ。

 渡辺謙も歴史の重みを実感。「ファンの熱さは日本一だし、外国の選手から見てもファンたちは世界一だと言う。もっと強く熱くなっていくんじゃないかなと思う」。偉大な先人たちがいて、熱狂的なファンがいて、90年を迎えた。あとは、その背景を感じながら、現役選手たちが躍動するだけだ。