アルアイン産駒のコスモキュランダ(牡4、美浦・加藤士津八厩舎)が、大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)で史上初の父仔制覇を狙う。 コスモキュランダは父アルアイン、母サザンスピード、母の父Southern Imageの血統。父は17年の皐…

 アルアイン産駒のコスモキュランダ(牡4、美浦・加藤士津八厩舎)が、大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)で史上初の父仔制覇を狙う。

 コスモキュランダは父アルアイン、母サザンスピード、母の父Southern Imageの血統。父は17年の皐月賞と19年の大阪杯の覇者。一方の母は11年の豪G1・コーフィールドCを制した名牝。現役引退後はノーザンファームで繁殖となったが、20年のノーザンファーム繁殖牝馬セールで後のコスモキュランダを受胎した状態で上場され、ビッグレッドファームが2100万円(税抜)で落札している。

 ここまで13戦2勝。デビュー当初は地味な存在だったが、使われながら力を付けてきた。昨春に格上挑戦の弥生賞で重賞初制覇を果たすと、続く皐月賞でもジャスティンミラノからクビ差の2着に奮闘。一気に世代を代表する1頭となった。目下6連敗中ではあるが、4走前のセントライト記念で2着、前走のAJCCでも3着に好走。脚質的にアテにしづらいとはいえ、噛み合えばGIでも好勝負できるポテンシャルを秘めている。

 今回はGI昇格後では初となる大阪杯の父仔制覇がかかる。84年のグレード制導入以降、大阪杯の父仔制覇は13年のオルフェーヴル(当時GII)→20年のラッキーライラックの1組のみ。ともにGIでの父仔制覇は一度もないのだ。コスモキュランダは父アルアインの名を高める「歴史的1勝」を手にすることができるか。鞍上は8戦ぶりのタッグとなる丹内祐次騎手。今年絶好調の鞍上とともに、人馬揃ってのGI初制覇といきたい。