プロボクシングWBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・堤聖也(角海老宝石)が31日、都内で行われた2024年度年間優秀選手表彰式に出席。殊勲賞を受賞した王者は、現実的ではないとしながらも、WBC世界同級王者・中谷潤人(M・T)との統…

 プロボクシングWBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・堤聖也(角海老宝石)が31日、都内で行われた2024年度年間優秀選手表彰式に出席。殊勲賞を受賞した王者は、現実的ではないとしながらも、WBC世界同級王者・中谷潤人(M・T)との統一戦を希望した。

 昨年10月に井上拓真(大橋)を破り悲願の世界王座を獲得。2月には比嘉大吾(志成)を相手にドローながら初防衛も果たし「世界王座は人生の目標だった。そういう意味では目標を達成した1年だった」と喜びを口にした。ただ、表彰式では悔しさも味わった。

 今年は三賞となる殊勲賞を受賞。最優秀選手賞の井上尚弥(大橋)、技能賞の中谷の3人で壇上に並んだ時だった。来年のビッグマッチで盛り上がる尚弥と中谷のツーショット写真をカメラマンが希望。ひとり蚊帳の外となった瞬間、喜びの表彰式が一転した。「あの一瞬ですごく悔しい気持ちになった。関係者が望んでいる未来を全部ぶっ壊したいと思った」と本音をぶちまけた。

 実現にはハードルが高いことは分かっていても、WBC王者の中谷と対戦して勝てば、尚弥と中谷のスーパーファイトはなくなる。「ぶっ壊すとなるとそうなる。(中谷選手は)目標としている選手。現実的にかなうかといえば、そうでもないから悔しい。でも目指すところはそこです」と、言い切る。WBAは堤に対し次戦での暫定王者アントニオ・バルガス(米国)との王座統一戦を指令。両陣営の対戦交渉が4月25日までに合意に達しなければ、入札となると伝えている。「統一戦を希望しても実現はなかなか難しい。目の前の試合をしっかり食い続けていけば、最後には本当に欲しかったごちそうが出てくるはず」と、一戦必勝の態勢を貫く。