自滅した佐々木のピッチングに様々な意見が飛んでいる。(C)Getty Images 今季よりドジャースの一員となり、開幕から2度の先発マウンドに登った佐々木朗希。23歳にして米球界に飛び込み、念願のメジャーでの登板を果すも現在まで思うような…

自滅した佐々木のピッチングに様々な意見が飛んでいる。(C)Getty Images

 今季よりドジャースの一員となり、開幕から2度の先発マウンドに登った佐々木朗希。23歳にして米球界に飛び込み、念願のメジャーでの登板を果すも現在まで思うような結果を残せていない。

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 3月19日の東京ドームでの公式戦デビューとなったカブス戦では、立ち上がりから不安定さが目立ち3イニングで交替を告げられており、29日にはドジャースタジアムでタイガース戦に先発するも、今度は2回持たずにマウンドを後にした。この日は初戦以上に制球が定まらず、常にボールが先行する苦しいピッチングとなり、打者12人に対し61球を投じ、3安打を許し2失点、1回2/3で降板。2度の先発を通じて計9個の四球を与えている。

 佐々木はそのポテンシャルの高さから今季のルーキーの中で最も注目を集めていた存在だっただけに、ここまでの内容への反響は決して小さくはない。そのパフォーマンスにシビアな評価を送る海外メディアの声も伝えられている。
 
 韓国のスポーツサイト『スポーツ朝鮮』が3月31日に佐々木の特集記事を配信。メジャーでの2度のマウンドを振り返った。

 その中ではカブス戦での登板について、「デビュー戦としては物足りない内容だった。制球力の乱れとスプリッターの威力不足が目立った」としながらも、「直球の最速は100.5マイル、平均98.0マイルと、(NPB時代の)2023年の水準を取り戻したかのように見えた」などと綴っている。

 また、前回のタイガース戦に関してはさらに厳しい意見が並んでおり、「米国本土に戻って迎えた2度目の先発では惨憺たる結果に終わった」と評している他、「制球難はともかく、直球の球速低下は特に看過できない問題だった。最速は96.9マイル、平均球速は96.1マイルにとどまった」と指摘。球威も初戦より落ちていたと強調している。

 同メディアは、「米国本土でのデビュー戦という重圧を考慮しても、期待を大きく裏切る内容だった。投球数61球のうちストライクはわずか32球。初登板から2試合で4回2/3を投げ、与えた四球は計9個。現状のササキの状態を如実に示すものだった」と分析し、投球への印象を記している。

 今後も各国メディアや球界関係者、そして野球ファンからの視線の下、マウンドに登ることとなる佐々木。ここまでの評価を覆すためには、本来のピッチングを取り戻し、周囲を納得させる結果を残すしかない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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