プロボクシングWBA&WBC世界フライ級(50・8キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)が31日、都内のホテルで行われた2024年度年間優秀選手表彰式に出席。今月13日に激闘を繰り広げ、ともに優秀選手賞を受賞した前WBA王者のユーリ阿久…
プロボクシングWBA&WBC世界フライ級(50・8キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)が31日、都内のホテルで行われた2024年度年間優秀選手表彰式に出席。今月13日に激闘を繰り広げ、ともに優秀選手賞を受賞した前WBA王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)と笑顔で再会した。
2024年は1月にカルロス・カニサレス(ベネズエラ)を破りWBA&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王座を防衛。その後階級をフライ級に上げ、10月にクリストファー・ロサレス(ニカラグア)とのWBC世界フライ級王座決定戦で11回TKO勝ちし、世界2階級制覇を成し遂げた。「去年は盛り上がる試合ができて、勝ててよかったと思う」と振り返った。
今月13日には東京・両国国技館でユーリ阿久井と統一戦を戦い、劣勢をはね返して12回TKO勝ちを収め、2階級での2団体王座統一の偉業を成し遂げた。ユーリ阿久井とは試合以来の再会だったが、「今日は以前のように、仲良くリラックスしてしゃべれて、戦友だなみたいな感じになって。すごく仲が深まりそうな感じがして、またスパーリングしようねと話しました」と笑顔を見せた。
米国で最も権威のある専門メディア「THE RING」が選定するパウンド・フォー・パウンド(PFP、階級を超えた最強ランキング)で初めて10位に。2位のスーパーバンタム級(55・3キロ以下)世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)、8位のWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)とともに史上初の日本人3人がトップ10入りする快挙に「よりモチベーションも上がった。上位を狙いたい」と意欲を示した。
この日、井上が中谷に対戦を呼びかける場面があったが「あれはすごいサプライズ。ボクも驚きました」と目を丸くした拳四朗。フライ級での王座統一を振られると「階級を上げる方が魅力的。どうなるか…」とスーパーフライ級(52・1キロ以下)に上げて世界3階級制覇を狙う希望を持っていることを改めて口にした。